1F troisでは黒川紳輝展がはじまっています。

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もともと平面作品、主に抽象絵画を描かれていた黒川さん。

平面とも立体とも言い難いような、現在の作風に変わってゆくきっかけは額作りにあったそうです。

額を自作することで自由さと出会い、さらにはキャンバスを自作することで額を脱ぎ捨てます。

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層をなし、浮かび、一見オブジェのようですが、いまもずっと平面作品を作り続けているのです。

レイヤーやギャップ(現実の凹凸)と書き込まれた陰影(仮想の奥行)によって、

立ち上がりながらも平面にとどまる幾何学的なモチーフに、どうしていいのか分からず、見つめます。

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空間のところどころに配置される棒や箱のようなものは、空間を処理するための仕掛けであり、

例えるなら絵の中の影や線のような役割だと黒川さんは言います。

強調したり、調和したり、まるでブレス(息継ぎ)や、句読点のようなものなのかもしれません。

 

ちなみに、今回はこんな作品も。

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これはさすがに平面とは言えないねえと笑っておられました。

 

黒川さんの作品は写真で見るのと、実際とでまた、がらりと変わるのです。

黒川紳輝展は2月19日(水)まで。ぜひご覧ください。

 

(M)