ギャラリー島田には、2年ぶり3回目の花井正子さんです。
デザイナー廣村正彰さんをお迎えしてのギャラリートーク。
決してまっすぐな一本道ではなかった「絵描き」までの道のりや、
そのために捨てたもの、選び取ったもの。
四半世紀のおつきあいという廣村さんが、絵描き花井正子の核心に迫りました。
やむにやまれぬもの、私が描くしかないものを描く。
そこには、どうしても「原風景」が現れるという。
さびしいのに、あたたかい。冷静なのに、突き動かされる。遠いようで、寄り添う。
アンビバレントな感覚に、こころが揺れる。…どこか、なつかしい。
この感覚こそが、花井さんの言う原風景なのかもしれません。
花井さんの作品に描かれる、不在。
たしかに存在したものの気配が、ひかりとなって溶け込んでいます。
今回は、花井さんが、「ことば景」と呼ぶ詩も展示されています。
絵と詩と、あわせてゆっくり味わってください。
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(K)