B1F unでは吉田淳治さんの作品展「絵画風景 WATERCOLOR Ⅱ」が始まっています。

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トークお客様

作品展初日に島田誠がお話をうかがう形で吉田さんのトークが催されました。

愛媛県・宇和島ご出身の吉田さん。

東京時代に洲之内徹氏の現代画廊で初個展を開かれたそうです。

その後「何年か宇和島で描いて、また東京に戻ろう」というおつもりで帰郷したということですが、そのまま東京には戻らず宇和島で制作を続けてこられました。

トークお二人

今展覧会では油彩画と水彩画が展示されています。

油彩画に比べ、水彩画はより自由な気持ちで、一気に描けるのだというお話。

「絵の具が乾く速さと競走するように」と400m走に例えていらっしゃいました。

それでいて油絵かと思うような強い質感が画面にあらわれていることに驚かされます。

展示前

 

さて、ギャラリー島田では先日まで故 須田剋太さんの展覧会を開催していましたが、『街道をゆく』の取材で司馬遼太郎さんと須田剋太さんが宇和島に来たとき、吉田さんがお二人をご案内した、そんなご縁があったそうです。

特に司馬さんは宇和島のファンになって、以来十数回も宇和島を訪れたのだとか。

……というお話に会場が驚いているところに、「でも、作家の吉村昭さんは50回以上来たんですよ」と。

いったい宇和島とはどんなすばらしい土地なのでしょう。いつかぜひ行ってみたいものです。

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「宇和島の自然は好きです」と話す吉田さん、ただ制作をするときには何を描くというイメージはもたないそうです。

「身体に蓄えられたものを何も考えずにまず描く、そしてその反応として次、またその反応としての次……」

それが吉田さんの深く豊かな色彩の世界を生み出しています。

展示作業中にうかがった、子どもが何かの衝動に駆られて吉田さんの作品の、その色に飛び込もうとした(すんでのところで誰かがその子をとめたそうですが)というお話がとても印象的でした。

ですが吉田さんの作品の前にたたずんでいると、その子の気持ちがわかるような気もするのです。

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ご来廊を心よりお待ちしております。(T)