「令和元年度 亀高文子記念  赤艸社賞」を受賞された藤飯千尋さん。

ギャラリー島田での作品展はもう9度目になります。

今回の展覧会の紹介ページはこちらのリンクをご覧ください。

 

展示開始

展示作業が始まり、

梱包を解かれた作品に展示室の空気が震えるようでした。

絵の具を流し込む技法で描かれた、逆巻く波濤、砕け散る波しぶきを思わせる光景。

社会的な事件や、身近に見聞きした出来事、そこで感じたやるせない思いを

作品へと昇華するのだと藤飯さんはおっしゃいます。

 

流木

絵画作品と並んで展示されている、流木を使った作品です。

一見、流木そのままを展示しているとご覧になる方もいらっしゃるかもしれません。

表面に薄い和紙が重ねて貼られた作品です。

白い色合いはその和紙の色。

弔いのための装束を着せるように…とも藤飯さんはおっしゃいますが、

荒波に揉まれ流れ着いた浜辺で藤飯さんに救い上げられ、

ここで静かな新しい生を得ているようにも思えます。

 

雨の庭

通路面のウィンドウに飾られた「雨の庭」。

大好きな作品です。

ウィンドウの展示もどうぞお見逃しなりませんよう。

 

ライティング

わずかな光の加減の違いでさまざまに印象が変わるため、

慎重にライティングの調整をします。

地階 unで同時期に開催される南輝子さんの会場をご覧になり、

南さんのところは明るい色の作品が並んでいるのに、私のところは暗い、と

冗談めかしておっしゃっていましたが、

今回むしろ驚かされたのは、輝くばかりの明るい色が作品にさして、

それが力強い希望の色と感じられたことでした。

藤飯さんの作品を、皆さんはどのようにご覧になるでしょう。

 

会期は11月4日(水)までです。

ご来廊を心よりお待ちしております。(スタッフT)

 

流木展示