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二人展とは思えない、ひとつにつながったような空間になりました。

ロシアから、アリョーシャさんの作品と、日本は神戸、ギャラリー島田ではおなじみの石井一男さんの二人展です。展覧会紹介ページはこちら。

お話されているのは石井一男さんと、今回アリョーシャさんとのご縁をお繋ぎいただきました片山ふえさんです。

アリョーシャさんは今回来日されないのですが、片山さんが在廊してくださり、色々とお話聞くことができます。

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アリョーシャさん、石井さんそれぞれ17点ずつ、合計34点を展示しています。大体交互にお二人の作品を並べて展示しています。バランスを見ながら作品を選びました。

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16日の初日に、スズキコージさん(右)、大畑いくのさん(左)が来て下さり、記念撮影。片山さんとコージさんも、おつながりがあり、とても喜んでくださっていました。

この度は、遠いロシアの作家さんとの二人展、このようなご縁で自然と融合するような空気の展覧会が開催できて、とてもうれしく思います。

個展で見る石井一男さんの作品とはまた違う見え方がするような。今回は風景作品が多く、また「あかり」と名付けれた建物のような作品もあります。是非見にいらしてください。

B1F unでは烏頭尾寧朗さんの個展を開催しています。

烏頭尾さんはギャラリー島田30周年で初登場。ギャラリー島田ではなんと10年ぶりの個展です。

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展覧会紹介ページはこちら

今回は画集「烏頭尾寧朗作品集 時の忘れもの 1993~2017」出版記念展でもあり、初日には画集へ文章を寄せてらっしゃるBBプラザ美術館顧問・坂上義太郎さんをお迎えし、アーティストトークを開催しました。

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小学校で参加された絵画クラブ、夏休みを過ごした奈良県明日香村での自然体験など、制作の原点になっている幼少期のお話から、作品の根底に流れる自然への思いがどのようにして育まれてきたのか、丁寧に辿りました。

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トークの後はオープニングパーティーを開催。

「抽象にもあったかい抽象と冷たい抽象があるけど、烏頭尾さんのはあったかい抽象やね」と言われたことがある、と烏頭尾さん。

たくさんのお仲間に囲まれる烏頭尾さんを見て、そのあったかさに納得し、こちらまであったかくなる夜でした。

抽象へと移った経緯や今後の展望などなど、ここに書ききれないお話は会場で。画集もぜひ実際に手に取ってご覧ください。

 

烏頭尾さんは以下日程で在廊予定です。

3月16(土)、17(日)、18(月)、21(木)、22(金)、23(土)、24(日)、27(水)

 

スタッフ(M)

 

 

B1F  un(アン)では片山みやび展「あたりまえの風にのって」が始まっています。

展覧会紹介ページはこちらからご覧いただけます

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箱を開けると、キャンバスに大胆にガラスをあしらった、文字通りきらめくような作品たちが現われました。

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さて、展示開始です。

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片山さんと話し合いながら、スタッフHが中心となって構成を決定します(写真右は片山さん)。

ギャラリー島田と片山さんのおつきあいはもう20年以上。版画(リトグラフ)から油絵へ、そして文化庁の新進芸術家海外派遣員として滞在した北欧でのガラスとの出会いを経て、近年は絵画とガラスを組み合わせるという唯一無二の作風で精力的に作品を発表なさっています。

お話をしていてもバイタリティに満ちあふれている片山さん。ご自身、多作だとおっしゃいますが、アクセサリー作品も含めると60点以上、それも昨年から今年にかけて制作された作品がほとんどです。

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アクセサリー作品のコーナー(すべて一点ものですよ!)。

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「これいいね」蝙蝠社長が現われました。

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「お客様にはこちらなんてお似合いですよ〜」とH劇場が始まります。

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ガラスという素材の効果も相まって、作品が感じさせる清々しい透明感。

ガラスの存在感が示されるというより、そこで光そのものを捉えようとしているような。

「完成の少し手前でとめるんです。そうして、絵を見る人に完成させてほしい。そんな絵なら、きっといつまでもながめていられるんじゃないかと」という片山さんの言葉も印象的です。

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さて、3月3日には兵庫県立美術館学芸員である江上ゆかさんをお招きして、片山さんとのギャラリートークが催されました。

息の合ったお二人の楽しいやり取りに会場は笑いに包まれ、と思うと、そこに江上さんの片山作品への鋭い洞察が差しはさまれます。

ガラスを使うというのは絵の具を塗り重ねるのとは真逆の効果を生む、つまり描き手の気配を消す方向に作用するというお話などは、なるほどなるほどと。

楽しさのうちにいっそう深い認識が開けていく、たいへん意義深い場でした。

(T)

ほんのすこし春の気配を感じる今日この頃、B1F unでは杉本裕子展を開催しています。

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展覧会情報はこちら

一昨年の展覧会では白が印象的でしたが、今回はブルーやオレンジも目を引きます。スペインでの滞在制作がキーになっているのでしょうか。

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展示構成を考えるスタッフH。杉本さんもびっくりのアイデアが飛び出します。

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あらゆるメディアを巻き込んでもなお、揺るぎない感性で繋がった作品たち。

自由でどこか鋭い春先の空気と、杉本さんの作品は馴染みよく、地下とは思えないほどのびやかな空間になっています。

ぜひ会場でご覧になってください。

 

杉本さんは下記日程で在廊されます。

22日(金)、23日(土)14時頃~、24日(日)、26日(火)、27日(水)~16時

*上記以外の日程についても、いらっしゃる場合もございます。

 

(M)

1階 deux では「高野卯港展 哀しみの人々をうたう」が始まっています。

2008年に59歳でお亡くなりになってからも、ギャラリー島田では毎年のように高野卯港(うこう)さんの作品展を開催してきました。

展覧会の紹介ページは こちらからご覧ください

開封

展示

箱から作品を取り出すと、卯港さんの独特の哀調をおびた緑が目に飛び込んできます。

描かれているのは川、波止場、街角、男と女の情景……

いつも下塗りにとても時間をかけていたと、奥様の京子さんがお話しになります。

重々しくも輝かしく、鮮やかに光を放つ卯港さんの自在な色使いの秘密の一つがそこにあるのでしょうか。

資料

今回、卯港さんの日記帳や写真アルバム、また小説原稿や漫画など様々な資料を奥様にお持ちいただき、そちらも展示しています。

島田誠の『絵に生きる 絵を生きる』の「哀しみの人々をうたう 高野卯港」の章に引用されていた日記もご覧いただけます。

パレット

そして卯港さんのパレット。たいへんな迫力です。

会期中は高野京子さんが在廊される予定です。

資料をご覧になりながら卯港さんのお話を聞いていただくことができます。

書籍

会場では『高野卯港画文帖 夢の道』『高野卯港スケッチ帖』そして島田誠の『絵に生きる 絵を生きる』も販売しています。

ご来廊を心よりお待ちしております。

(T)

2月2日(土)から始まりました、小貫政之助展。

ご縁あって、今回初めて、ギャラリー島田にお招きさせていただきました。

展覧会紹介ページと会場風景はこちらからご覧ください。

「お招き」とつい書かせていただきましたのは、作品からたちこめる匂い、と言いますか、作品が抱える気品と言いますか… 真摯に向き合わずにはおれない魅力があるからです。

一スタッフである私には、小貫さんと島田とのご縁がどんなものであったのか、小貫さんとはどんな方なのか、あまり存じてなかったのですが、展示作業日の日、届けられた作品たちを並べていくなかで、そのご縁に合点がいったのです。

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純粋で、気怠いようで切実で、お洒落で…

年譜や、作品集に寄せられた文章に目を通すと、戦争、そして、身近な人の死を何度も経験されるなど、この方も深い哀しみとともあるのだなぁ、と…

 

初日には、今回ご協力いただいた、御子柴大三さんに、お話を伺いました。

「小貫さんは、生きているうちは、展覧会などしてくれるな、という人で… 周りからの評価とかそういうのは求めない人だったんでしょうね…」

「この女性の肌の色、質感は、やはり藤田を意識していたようです。でも、藤田とは違う何かがありますよね…」

など、会場一同、小貫さんの人生と作品の魅力に吸い込まれていきました。

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さて、会場には、連日、遠方からのお客さまも来られており、静かに小貫政之助の世界が、みなさんに染み渡っていくのを感じます。

ぜひ、ご来廊くださいませ。

 

(容)

 

 

1F deux(ドゥ)にて「異端反俗の画家たち」と題したコレクション展を開催しています。

島田誠による展覧会コンセプトと会場の風景写真は こちら でご覧いただけます。

異端反俗」というのはもちろんこの作家の方々への賛辞、最大級の賛辞です。

この世界の裏側なのか、私たちの心の奥底なのか、そこでうごめく暗い力と交感する力をもった人々の、魔術的な作品です。

 

auneさんの作品

auneさんの作品

ここはaune(オーネ)さんのゾーン。

優しさと、ちょっぴり毒の混じった作品に、奇妙に惹きつけられます。

鮮やかな彩色が写真にもよく映えますね。

いちばん左の作品、猫に顔をこすりつけられたことのある人には、見れば必ずその感触が頬によみがえることでしょう。

しかも何度見てもそうなんです! 何という喚起力でしょうか。

 

旗谷吉員さんの作品

旗谷吉員さんの作品

こちらは旗谷吉員さんのコラージュ作品です。

いちばん左の作品は、クラーナハ(1472-1553)のルクレティア像がモチーフです。

ルクレティアとは、ローマが古代、エトルリア人の王に支配されていた時代、王の息子によって凌辱され、自殺した伝説的な女性です。

刃物を自らに突き立てるルクレティアは、レンブラントら様々な画家によって繰り返し描かれてきましたが、クラーナハはまたずいぶん多くのルクレティア像を残しています。

 

ヒロクニゾーン

武内ヒロクニさんの作品

そしてヒロクニ ゾーン。

武内ヒロクニさんの以前の作品から、昨年・一昨年の近作も展示しています。

大きい作品も、小さい作品も。

武内ヒロクニさん「家でもなく、ヒトでもなく、花でもなく」

この小さめの一点の、意地悪そうな、それでいて愛嬌のある妖精(?)なんて、連れて帰りたくなりませんか?

無用商店

無用商店

 

武田部分

武田秀雄さん「源為朝の剛弓」(部分)

椿崎和生さん、武田秀雄さんの作品。いったいどうなっているのか、ぜひ間近でご覧ください。

 

ウィンドウ面

Pen²さんら、ウィンドウ面の作品もどうぞお見逃しなく。

 

花井・ヴェルホフツェフ 大竹茂夫

ほかにも花井正子さん、アンドレイ・ヴェルホフツェフさん、大竹茂夫さんら、見応えのある展示になっています。

皆様のご来廊を心よりお待ちしております。

(T)

1月ももう半ばを過ぎました。早いですね!今年二つ目の会期も既にスタートして、ただいま好評開催中です。

展覧会紹介ページはこちら

年に何回か開催するギャラリー島田の豊富なコレクションからテーマによって選んだ作品をご覧いただける展覧会。色々な作家さんの作品をご覧いただける機会でもあります。今回のテーマは「人間・風景・記憶・旅」。

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誰しも旅の途中。

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西村功さんのメトロシリーズがまずお出迎え、この展の旅はここからはじまります。今スタッフが持っている小さな作品は非売なのですが、その他の作品はお求めいただけます。それもスペシャルな価格で。

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こちらな西村功さんと同時代、活躍された中西勝さん。お二人とも神戸を代表する絵描きさんです。お二人とも色々な国を旅して、絵に描かれました。

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あー忙しい。がんばってます蝙蝠(島田)。

1F deuxの津高和一展、1F trois の吉田廣喜展とともにどうぞお楽しみください。

今年の冬はあたたかい方ですね。もう春の兆し。

 

スタッフ一同お待ちしております。    スタッフH

 

ギャラリー島田では初の個展となる吉田廣喜さんです。

展覧会のタイトルの「津高先生と共に歩んだ」の言葉。deuxで開かれている「津高和一展 津高和一を偲んで、豊富な資料とともに」に合わせての開催です。

1月19日のギャラリートークでは、大阪芸術大学在学時に津高さん(当時、同大学教授)と出会ったその経緯に始まり、架空通信テント美術館など、共にされた様々な活動、また津高さんの複雑な生い立ちや私生活のエピソードなどなど、貴重なお話をたくさん聞かせていただきました。

なかでも印象的だったのは、芸術というのは遊びだ、とことん遊ぶことだという津高さんの言葉。津高さんのような一種哲学的な、凝縮された作品を作る方の言葉だと思うと、いっそう興味深く感じられます。

吉田廣喜さん(奥)と聞き手の島田誠

吉田廣喜さん(奥)と聞き手の島田誠

 

そういう津高さんの芸術観を吸収しつつ、吉田さんは独自の世界を展開してこられました。

今回の展覧会の紹介はこちらでご覧になることができます

どれも心躍る作品です。

繰り返しあらわれる矢印や✕印。文字のような記号の連なり。何かの説明書のようにも見えます。

ホックニーの連作版画のような物語めいた楽しさがあり、また、パイオニア探査機に積まれた金属板のようなミステリアスな感じも。

夢の回路Ⅳ

夢の回路Ⅳ

しかし、判じ絵のようになってしまってはいけないと吉田さんは言います。意味をもちすぎてはいけない、と。

説明書や組立図のようであっても、何も説明せず、何も作り出すことのない説明書です。

吉田さんと<意味>との静かなたたかいがあるようです。

「遊びといっても」と、吉田さんはまた言います。「ルールの決まった遊びじゃないんです。自分で作る遊び。それが遊びの真髄でしょう」

それは勝手気ままな遊戯とはほど遠い、緊張に満ちた行為であることでしょう。

吉田さんの作品のもつシャープな印象も、そこから来るのかも知れません。

春の呪文

春の呪文

写真では伝わりにくい吉田作品のシャープさの魅力、そして何より心弾む楽しさを、是非ご自身の眼でお確かめください。ご来廊をお待ちしております。

(T)