今回、ギャラリー島田では3回目の個展の落直子さん。1F troisでの展示は初めてですが、絶妙にしっくりと馴染んでいます。展覧会ページはこちら。

展覧会タイトルは、Landscape -now here-。一度目の個展は、1F deuxにて、timelineというタイトルの展覧会。 二度目の個展は、1F deuxにて、Shangri-laというタイトルの展覧会でした。。

過去二回の展覧会を経て、時間が、作品画面で熟成したかのような奥行きを感じます。

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スワトウのレースのよう。様々なモノや形がつながり、流れる文様のごとく描かれています。細密に描かれた部分を見るために、落さんが双眼鏡をもって来てくださっていますよ。

DSC09786_cts通路側の壁面には、薄いブルーの作品のシリーズ。ギャラリーの中は、黄金の作品、そして、夜空のような群青の作品。

DSC09775_ctsこのシリーズの中でも12mの大作は、巻物のように、壁面から床面へと設置され、まるで天の川のごとく目の前に広がります。案内状にも掲載された画面の中にうすら白いHole、あちらの世界へと続く穴のようなものが描かれた作品シリーズもあります。

そして一番新しい作品は、白く、光り輝く作品。ライトや、自然光を取り込んで、キラキラと輝き、見る位置によっても見えかたが変わります。

DSC09774_cts丸い形の作品は、先ほどのholeが壁に出現したかのようです。

そして、

夕方、日が落ちてきたころ、もう一つの世界が現れます。

DSC09804_cts写真ではなかなかお伝えしきれないのですが、用意してくださっているブラックライトをあてると、また違う世界が広がります。まるで森の中で精霊と出会ったかのような。思わずおぉーと声がでます。

隠された暗号が見つかったような。見えていた世界と見えなかった世界との出会い。いろいろな見えかたを楽しめる展覧会になりました。

外から見ると、艶やかに輝くギャラリー空間。よく見ると、繊細に描かれた線の世界。そして隠された裏側に潜むもう一つの絵。

これは会場でしか、体感できません。キラキラ、ゾクゾク、あちらとこちらの世界を行き交うような神秘的な体験になるかもしれません。

落さんは全日在廊予定です。ご来廊心よりお待ちしております。

(林淳子)

3年ぶりとなる、小曽根環展がはじまります。

40年近く木目を描き続けてきた小曽根さん。

小曽根さんと聞けばあの木目を思い起こす方も多いのではないでしょうか。

しかし、なんと。今回は、木目が見当たらないのです。

いったいどういうことなのでしょうか。

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ひとつ20㎏ほどある作品たち。慎重に地下へ運んでゆきます。

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一方でこちらでは、なにやら機材の設置が進んでいます。

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作品構成はもちろん、展示台やライティング、音響…、空間づくりに余念がない小曽根さん。

ギャラリー島田はジャックされたかのように、がらり、違う一面を見せています。

気になる会場風景、消えた木目の真相はこちらをご覧ください。

と言いつつも、まずは、実際に体感していただきたいです。

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パティオには木目の作品が。

時間によって見え方が変わるので、時間を置いて向き合うのもおすすめです。

 

会期中、サロンがございます。

 

 10/19(金)15:00~ 小曽根環によるライブインスタレーション

@ギャラリー島田1F deux (地下へ降りる階段側のウィンドウ)

急遽決まりましたが、ご都合つけば是非ご高覧ください。

 

第349回 土曜サロン ギャラリーコンサートとトーク 「 “ダイジニオモウコト”によせて」

日時: 10月20日(土)17:00〜

ゲスト:Coupie(環境音楽)、越智裕二郎(西宮大谷記念美術館館長)

 

ぜひお運びください。

 

(松浦)

展覧会紹介ページはこちら

 

ギャラリー島田40周年の夏休みの大整理にて、再会したコレクションたち。

普段はなかなかご覧いただけない作品も多数ございます。

この日のために準備してきましたが、なんと、展示作業日直前の、蝙蝠親分ギックリ腰。

その影響で、まだまだお出しできてない作品もあり、会期中、増殖していく予定でおります。

 

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↑展示作業はママさんズもがんばりました。笑

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↑ギックリ腰対策の簡易ベッドが… 古黄袋を枕にするなど… (失礼いたしました…!)

 

出会いは突然に。偶然に。

お楽しみに、お気軽に、お越しくださいませ。

 

(島田容子)

 

 

ギャラリー島田初登場、関西初個展の住谷重光さんです。

神戸のご出身ですが、関東の大磯にお住まいでいらっしゃいます。

deuxの空間をとても好きだと仰っる重光さん。とても朗らかに微笑みながら、展示空間をつくってゆかれました。

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この白い作品たちは、大磯の海。実際に見える海の姿を砂浜に座って、毎日描き、最後にアトリエに持ち帰って、こんどは白く消していかれたそうです。

真っ白なのに、海、ときいて、一瞬戸惑いましたが、眺めていると、不思議と、海、それも、”天気の良い一日を予感させる明るい朝の砂浜”に居る時の感覚を体が感じていることに気づきました。

あたたかく、ゆったりした時間の感覚も思い出します。そして、潮の香が…

まさに、住谷さんが海の現場で感じ取ったものを、作品を通して、私達は追体験することができるということなんだと思いました。

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砂浜で感じる海、海からすぐのご自宅から見える海、そして、桜の樹や花、滝… どれも、優しく、柔らかく、住谷さんを通して現れる風景(空間)は、住谷さんのお人柄そのものだなぁ、と改めて実感します。

住谷さんが制作されている姿を写真におさめられた写真家さんのお話も。

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ぜひ、住谷さんと、住谷さんの作品にお出会いいただきたいと思います。

ご来廊お待ちしております。

展覧会情報・会場風景はこちらをどうぞ

 

(島田容子)

東影智裕展、4度目となる今回の会場は1Fのtroisです。

この春にポーランドから帰国されたばかりの東影さん。

大忙しのところ、40周年にご登場くださいました。

東影さんもなんと今年40歳、人生40周年です。

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今回の展覧会は、東影さんの代名詞とも言える、動物の頭部のシリーズの変遷を辿ることのできる、大変貴重な機会。

なんとはじめて動物の頭部を作った作品も展示されているとか…。会場で探してみてください。

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作品たちとの数年ぶりの再会に、元気だったか~と言わんばかりの美紀子さんです。本当に愛おしそうな様子に、私たちまでにこにこ。

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troisのこぶりながらも開放感のある空間に、作品たちが独特の空気を留めます。やわらかに硬く、かろやかに重く、静かに語り続けているような…。

展覧会情報・会場風景はこちら

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展覧会予告で「小さくて大きな展示になると予感しています。」とコメントしてくださった東影さん。

私たちも、そんな気がしてならないのです。

 

10月7日(日)には、加須屋明子さん(京都市立芸術大学教授)をお招きし、東影智裕ギャラリートーク「自作を語る」を開催いたします。17:00から、ギャラリー島田1F troisにて。予約不要、無料です。

ぜひご参加ください。

 

(松浦)

昨年3月には1F deuxにて展覧会をしていだきました。その時の会場風景はこちら

そして、今回の展覧会紹介ページはこちら

昨年の画面に登場している森の中の風景、樹々、枝。今年はクローズアップして、その枝の分

岐点のように見えるモチーフが多く登場しています。河合さんの作品にずっと流れる空気感は

引き続きつながり、それでいて新しい何かが漂い始めている気配です。

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案内状の作品がまずお迎えします。印刷では見えない絵の表情を会場にて感じてください。

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作品を並べながら、描かれた時期によって、絵の出方のようなものが微妙に移

ろうお話をお聞きします。

河合さんの作品は以前は「UNTITLED」だったこともあるのですが、今は、制

作された日付がつけられています。例えば「2018.FEB Ⅰ」。

会場に並んでいるのは、ほとんどが今年制作された作品です。

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この小さな作品は、何かのはじまりのきっかけになったものだそう。どこに展示されているでしょうか。

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並べてみると、激しいような空気、しっとりした空気、色や質感によって、

見る人も色々感じることができそうです。

いわゆる雰囲気といったものを、以前は、そぎ落とそうと意識されていた

とのことですが、最近は、それがあるようでいても、その時の、ありまま

のものを出していくことを思っておられるとお聞きしました。

樹々や枝を描いているのではないとのこと。見えないようで、あるもの、

それを描く上で、対にあるものを画面にのせることで、何かが立ち上が

ってくることを思っておられるとのこと。

色々な漂う何か、を感じられる空間になったと思います。

 

会期中、河合美和さんは、ほぼ来られる予定ですが、10/3だけ終日不在。

10/2と10/10は14時以降来られる予定です。

過去の作品資料、また版画作品は展示している以外にシートでもご覧い

ただけます。どうぞごゆっくりご覧ください。

ご来廊を心よりお待ちしております。(林淳子)

須浜智子展

展覧会情報はこちら

ギャラリー島田ではおなじみの須浜さん、個展としては7年ぶりのご登場です。

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箱の中から、須浜さんにしっかり抱えられながら、ひょっこり顔をのぞかせる。

あのいつもの淡いグリーンのまぁるい果実のような作品たちが、嬉しそうにとびだしてきます。

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今回のモチーフは、最近気になっている、道でよくみかける「木の実」。

そうきくと、なるほど、きっとあれのことだ!と嬉しくなってしまいますね。

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コロンとした形、淡い色。

今回は、実験的に始められたという、釉薬のかかっていない、茶色くザラザラした作品も登場。

 

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須浜作品がコロコロンと並ぶ、森の中のような会場になりました。

ぜひお楽しみください。

 

初日22日(土)15:00からは、

B1Fで開催中の重松あゆみさんと一緒にギャラリートークを行います。

同じ大学出身で、長年刺激を受け合いながら制作を続けておられるお二人ですが、公開でお話されるのは珍しいのではないでしょうか。

貴重な機会にぜひお立合いください。

 

スタッフ(容)

 

2年ぶり、松浦孝之展がはじまります。

作品をひとつ、またひとつと並べるたびに、空気がどんどん染まってゆきます。

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思わず触れたくなるような独特な雰囲気、テクスチャに見入ってしまいます。

しばらく見ていると、そうか版画なんだと発見できるのですが、

さらに見ていると、もはや版画ではないとさえ感じます。

版画を制作する行為のそのものが、ストロークであるような、

版画の枠にははめられない、松浦さんの世界が広がっています。

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版画を製本し、原版とともに展示するという作品も、それぞれにユニークです。

細部に渡って、さまざまな技法や構想が集約されています。

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貞操帯のシリーズを展示中のスタッフY。

展示したことのないタイプの作品を前に慎重になりながらも、新しさが楽しいようです。

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製本された版画作品もご覧いただけます。そっとめくってみてください。

ぜひゆっくりとご覧いただければと思います。

 

スタッフ(M)

 

 

重松あゆみ展「Jomonの面影」

展覧会情報はこちら

ギャラリー島田の40周年にはやはりかかせない、重松あゆみさん、8年ぶりのご登場です。

今回は地震や台風により、重松さんの工房が制作できる環境ではなくなる事態に陥ったり、と展覧会の開催が心配されましたが、実現できて一同感激。

まずは、丁寧に包まれた作品たちと、作品をのせる台たちが搬入されてきました。

 

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はじめに、作品のレイアウトを調整。このメインの回転壁は、どの作家さんにとっても空間をつくる重要な壁。どの角度にするのがよいのか、毎回スタッフ達も交えて意見を出し合いながら決定されていきます。

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そして、いよいよ箱をあけます。淡い、色とりどりの、妖精のような、でもちょっと奇妙な生き物のような作品が次々と顔を出します。

この時間はスタッフにとっても得難い瞬間。楽しみでもあり、緊張する瞬間です。

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展示台に並べ終わると、重松さんの最終調整。一つ一つと丁寧に会話しつつ、空間全体を大きなスケールで引き受けておられる姿に、私達は見惚れるしかありません。

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さて、今回は、重松さんが3年前から研究対象として魅了され、取り組まれている、「縄文」をテーマとした作品を中心に構成しています。

打合せの段階から、縄文について語る重松さんは、とても生き生きしておられ…

信濃川流域にある十日町博物館から縄文土器の実物をかりてきて、それを実際につくってみることから始められたそうですが、その作り方・手順は記録に残されているものではなく、まさに手探り。

つくってみると、本当に丁寧に計画しないと実現できない高度な技術でできているそうで、模倣するのにも数か月を要したそうです。

上部の立体的な部分から、下部の平面的な部分へ移行する中間部が面白い、のだとか。また、この「縄文シリーズ」に取り組みはじめてから、作品を通して、日本人それぞれの持つ「縄文」のイメージの違いに触れる機会が何度もあり、その点についても面白い、と。

…お話をきかせていただく私達もいつのまにか「縄文」に強く興味が湧いてきて…

そうです、そのお話、もっと詳しく!

ということで、ギャラリートーク(重松さんレクチャー?!)を開催することになりました。

 重松あゆみ ギャラリートーク「自作を語る」

 初日15日(土)15時~ と、22日(土)15時~

スライドや縄文土器を模して造られた実物などもお持ちいただく、大変貴重な機会になります。

どうぞみなさまお越しくださいませ。

もちろん、トーク以外の日にもごゆっくりお越しくださいませ。360度、そして日によって、ご自身のコンディションによっても様々な見え方を味わっていただけることと思います。

 

スタッフ(S)

今回の展覧会タイトルは「Four Seasons」。抽象的な画面は、一見技法がわからないような感じなのですが、版画とは言いきれない、重層的な画面は、版画の技法を取り入れられたオリジナルな平面作品という感じがします。展覧会ページはこちら

変形のカタチが壁に並ぶと、平面のはずが、立体的な構成に感じられるユニークな空間になっています。

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メタリックな線は、光を放って、なんだか艶やか。色の面は、移ろうその時々の空気のような。そこに引かれた線は時間の軌跡のよう、と思いながら眺めておりました。

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抽象画なので、これは何と言いきってしまうよりは、見る人それぞれの感性で自由に受け取っていただければ思いますが、やはり荒木さんの持っているまなざしが表れているようで、とてもパワフルな作品の数々。点数も外側の通路壁も含めて約40点を展示しています。

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ドンゴロスを使った、白っぽい、画面が層になったような、異素材がコラージュされている作品もあります。また身近に置いて楽しめる小品もたくさんありますので、お手元にいかがでしょうか。

 

展示風景からお写真を掲載しましたが、ただいま、展示完了して壁にかかっております。

荒木さんは会期中在廊予定です。是非会場でご覧ください。スタッフ H