永田耕衣書画展

1997年8月に97歳で亡くなられた俳哲翁、永田耕衣の書、画、軸、屏風、扁額など約 50点をご覧頂きます。禅や東洋的な無の世界を先鋭的な語感で表現し、特に晩年の寂寥感と諧謔感の滲み出た作品は比類がありません。その生涯は城山三郎が「部長の最晩年」に書かれていますが孤高孤絶の大樹です。

島田誠

枯れ草や大狐独居士ここに居る (耕衣最後の一句)

I氏(故人)コレクションによる永田耕衣を開催出来ることは大きな喜びです。平成9年8月25日97歳歿した永田耕衣は前衛的・哲学的な俳句を読むとともに書や絵も良くし、その独創性において高い評価を得ています。I氏コレクションは耕衣に近く居られただけに多岐にわたり、見ごたえがあります。永田耕衣の世界に精通しているわけではありませんが、資料なども出来るかぎりご覧いただきたいと思っています。その思想、生き方など、強く惹かれるものがあります。竹廣裕子さん(姫路文学館)、笹倉徹さん(民芸協会)、法橋史彦さん(耕衣愛好家)、牛丸好一さん(書家)などの教へを受け、額装や展示には花岡画廊の花岡忠男さんの協力を受け、出来るだけの準備をしたいと思います。「出会いは絶景」を口癖に人間観を根源的に詠う俳句。「あんな悪筆は天下に類を絶する。悪筆もここまでくれば神に近し」と小野蕪子に評された書、棟方志功との交流の中から生まれた個性あふれる描画。それぞれに魅力あふれる永田耕衣の世界を約50点ご覧いただきます。

自他一如の境を、自己限界において、つねに還元的に持続できるような、そんな作品を、自分らしく独創的につくり出すのでなければならぬと志している。名利名聞を憧憬すること無い世界に、自戒的に住みたいと願望している。
(永田耕衣「山林的人間」より)

◆B1F deuxにて 12:00~19:00
※火曜日は~18:00、最終日は~17:00まで。

■作品紹介 ※画像をクリックすると拡大して表示されます。

作品1 作品3
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■会場の様子 ※画像をクリックすると拡大して表示されます。

会場の様子1
会場の様子3 会場の様子5
会場の様子7 会場の様子2
会場の様子4 会場の様子6