古田恵美子展

古田さんとの個展の約束は2年近く前になる。今はないギャラリー汲美の磯良卓司氏が認めた作家は私にはどこか手ごわい。そんな気持ちを抱えながらに古田さんの個展と出会い、神戸に古田さんが来られたりして、気持ちが固まった。大地にどっしりと深く根を張った安定の一方で、夕暮れの静寂と哀切を滲ませた通奏音の幽けき響きが聴こえる。最近の作品には何かを捨てきった潔さが鈍色の光を放っている。同時期に東京からも多くの作家が参加する「一石を投ずる」というグループ展と共に古田さんの関西での初個展を多くの方に見て欲しい。

島田 誠

古田さんからのメッセージです
念願の神戸での初個展。それに向けて、絵を制作中のこと。3月11日に、東北・関東大震災が起きた。越谷までも大きく揺れた。玄関の扉を開け、しがみついていた。未曾有の大津波・原発事故。何故と思う。100%の備えをしていてもダメならば、200%、300%の備えを何故なさないか。と問う。(3月16日)
望郷の譜 DOKO e・・
□ 19歳で上京した。何の確証もないのに絵描きになろうと思っていた。
□ 3歳の頃、真々地川に落ちたこと。小学校の頃、兄に連れられて千歳川で泳いだこと。 短い夏の日。水はいつも冷たかった。飛行機が、末広町の自宅や小学校の上空を飛び去る時、テレビの音も先生の声も聞こえなくなる。米軍基地、自衛隊の町、千歳。
□ 末広町の二軒目の家は半分に仕切られ、隣には米軍さんの彼女が間借りしていた。時間を持て余すと、小学生だった私にチョコレートをくれたり、包み紙で鶴を折って見せてくれたりした。そんな時代だった。
□ 上京して41年目になる。千歳で育ち、千歳を離れた。それでもまだ、千歳に想いを寄せている女学生の気分だ。

古田恵美子さんホームページ
http://www.geocities.jp/children_ef/index.html

◆1F deuxにて 12:00~19:00
※火曜日は~18:00、最終日は~15:00まで。

■会場の様子 ※画像をクリックすると拡大して表示されます。

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