前川奈緒美展

前川の意識は絶えず宇宙の片隅に存在する自分を見つめ形象化することである。
今回の展は「地球と私を廻るもう一つの月」と題され、前回は-私の、そして全ての記憶“このはかない宇宙の隅に…”-と題されていた。それは銀河系を貫く透明な意志というよりは文明的な危機に直面する地球に繋ぎとめられた前川の魂の軋みが聴こえる。

島田 誠

子供の頃から、首が痛くなるほど空を眺めていた。昼間の、夜の、あの雲は、昨日私を見ていてくれてた雲だろうか。私の事を覚えてくれているだろうか。夜はどこへ行って寝るんだろう。
輝く星の大きさは、一体どれくらいだろう。夜空の無限にある、キラキラと輝く点からは、私のこの位置が見え、感じとってくれているだろうか。
道路の道端に書いてある永遠に続く白線は、どこまで続いて、どこで終わりを告げているのだろう。
私は自身の納得のため、ひたすら歩き続けた。
今、あの夜空の点や、道路の白線を含む、宇宙の壮大な物語の中に、生き続ける形で参加している。
精神と肉体のギリギリのところで、この無限の宇宙の、そして私の無限の可能性を見つけだそうとしている。孤独とともに。

前川奈緒美

◆1F deuxにて 12:00~19:00
※火曜日は~18:00、最終日は~16:00まで。

■会場の様子 ※画像をクリックすると拡大して表示されます。

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