小池結衣メゾチント展

例えば夜、電車に乗っていて、窓の外を流れる街並みを眺めています。 明かりの付いた集合住宅の一室が、ふと目に焼き付いたりする時、何の変哲もないその部屋の、顔も見たこともない住人の、私の知る由もないかなしみを、少しのぞき見てしまった気がして、どきりとすることがあります。ここから見えるあかりの数だけ、ふかいかなしみも、ささやかなよろこびも、暗い大地に張り付いて、ひしめき合っている、街とはそういう所に思えて、またどきりとします。 銅版画の一種、メゾチントによる小品を制作しています。作品の背景に物語があるの、とよく聞かれますが、見てくださる方が自由に物語を想像していただければ幸いです。

小池結衣

メゾチントは銅版画の中でも最も手間のかかる技法で、版の上に無数の傷を作り、ビロードのような漆黒を磨いていくことによって光を表現する。この手順そのものが闇の中に灯を美を見出すことであり小池結衣の表現である。月も星も灯火も深く静かに心底を照らし温もりという希望をつなぐ。

島田 誠

◆1F deuxにて 12:00~19:00
※火曜日は~18:00、最終日は~16:00まで。

※初日9/3(土)16:00~ オープニングパーティ

■会場の様子 ※画像をクリックすると拡大して表示されます。

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