藤崎孝敏展

鴨居玲、斎藤真一に続いて、藤崎孝敏を取上げた。画題は違っても藤崎もまた具象画としての正統を行く実力派である。その実力に比して、彼ほど場を得ていない人は珍しい。それは画家としての比類なき才能とは別の要因によるが、長く縁のある私の責任でもある。今、藤崎は困窮の境遇にあるが、その試練が創作を鍛えあげるのは神が課した摂理である。 2年ごとに藤崎孝敏展を開催している。長く住んだパリを離れ、ベルギーへ、フランス北部の街々へとアトリエを移しながら制作は続く。

石畳の溝を流れゆく昨日の /
干涸らびた営みが私の足を濡らす前に /
私は再び見つけたのだ黄昏よ 黄金の悲しみよ

と悲痛に呼びかけるCAUVINEの魂。その作品は深度を増し、悲しみを湛えた鈍色の耀きを発しながらある。昨年、静岡パサディナ美術館での個展を訪ね、本展を決めた。しかし、Paris から Montfort のアトリエへの帰路、事故に合い、後遺症に苦しんでいる。来神も叶わず、新作も届かない。今回は、関西初発表新作10点と新保哲也コレクション、ギヤラリー島田コレクションによって、藤崎孝敏の世界を余すところなく伝えたい。 見応えのある展観とします。

島田 誠

◆B1Fにて 12:00~19:00
※火曜日は~18:00、最終日は~17:00まで。

■会場の様子 ※画像をクリックすると拡大して表示されます。

会場の様子1 会場の様子3
会場の様子5 会場の様子2
会場の様子4 会場の様子6