田中美和展

最近の制作
以前よりキャンバスに向かうとき、自分と画面との距離が近くなってきたように思います。制作を始めるとき、出来るだけ曖昧な印象からスタートするようにはしていますが、全体として何が描きたいのかは決まってきていると思います。
散歩をする時、歩く時間によって目に映る風景が変わっていくように、画面に向かう時間が、どんな変化を画面に与えていくのか、そのことを焦らずゆっくりと捉えていくように心がけています。
実際には、初めに下地をつくり、そこにまず一色与えずっと眺めます。そのフィールドから刺激を得て、身体的に線を引いたり、面に色を塗ったり。そしてまた眺めて・・・その繰り返しの中でどこか具体的なもの、あるいは風景といったものが立ち現れて来た時は、そこに向かうようにしています。

田中美和

自然、それも箱庭的ではない、雄大な自然を心象的に取り入れながら自己の内面表現へ向かって厳しく律していた抽象性から離れ、遠景ではなく近景的に、風も吹き抜け、葉擦れの音までが聞こえるまで脱力した新しい視界へと踏み出したのが前回の個展(2009年)でした。線、色、フォルムで構成される抽象絵画に田中美和の自然な感情、感動を取り戻すことだと言えます。そして、その感性は、森、木、川を越えて空へ向うとき宇宙の法則と出会い、普遍的な抽象空間へと再び向うに違いありません。

島田誠

◆B1Fにて 12:00~19:00
※火曜日は~18:00、最終日は~17:00まで。

■会場の様子 ※画像をクリックすると拡大して表示されます。

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