島田さんとは、私が2001年に初個展をした時に見に来て頂いてからのご縁である。それ以来、個展やシスメックス彫刻庭園など、節目節目にお誘い頂き、早いもので20年程お付き合い頂いている。私が芸術を志した1995年には神戸を通って大阪へデッサンを習いに行っていたが、あの忘れられない1月17日は、いつも私の作品制作の原点にあった。阪神淡路大震災以降、島田さんの精力的な活動を目に、芸術とは何かといつも考えさせられて来たように思う。奇しくも、コロナ禍というパンデミックの最中ではあるが、今だからこそ出来る作品もあると思っている。
坪田昌之

私が2008年に手掛けたシスメックス彫刻庭園(神戸市西区テクノパーク)は豊かな自然のなかに15体の様々な素材による立体造形があるが、その中で坪田の「The wind of self」(150×210×30 marble 2008)は、 柔らかな曲線が風を受け進むイメージを感じさせ 、美しい緑の芝生のなだらかな斜面にゆったりと座す貴婦人のごとき佇まいだ。木を選び、石を選ぶ。イメージを削り出す。彫り刻む。色を選ぶ。個人意識のない関係構造の中に作品は立ち、空間を直截に決定する。坪田の今とこれからを見てみたい。
島田誠

 

 

会場:B1F un
会期:2021年9月1日(水)-9月14日(火)
11:00-18:00  ※最終日は16:00まで
※緊急事態宣言の延長に伴いトークイベントは中止させていただきます。

◆ギャラリートーク 坪田昌之×小林公(兵庫県立美術館 学芸員)
9月12日(日)15:00~16:00

後日トークを撮影した動画を公開予定です。
詳細につきましてはギャラリーホームページ等でお知らせいたします。