ギャラリー島田初個展の忠田愛さん。新作、近作の絵画やドローイング、過去の銅版画とともに、ギャラリー島田コレクションの中から初期の作品や代表的な作品を、キュレーターの大橋信雄さんの協力のもと、ご覧いただきます。

やわらかな寝息をたてる
赤子の無垢な頰にふれると
かつて胎内で駆けぬけた
魚や獣たちのなつかしいかさなりに
ふっと手が届きそうになる

命が生まれながらに知っていること
わたしたちすべての命の根にあるもの
その 未明の空のようなひろがりを見つめることが
描くことでありたい

〈哀悼の意をこめて〉
昨年、突然の病で旅立った刷師、藤井章人氏への哀悼の意を込め、改めて銅版画を展示させていただきます。

滞在制作では、最終的な版の状態やエディションの刷りにくさを度外視しても、私が版に向かう意味を尊重してくださり、いつも最高の刷りで応えてくださいました。版画のパートナーとして無二の刷師であり、心腹の友でもあった藤井さんと共にできた時間にただただ感謝しています。
忠田 愛

 

〈人の佇まいの美しさ〉
忠田愛作品との出会いは2008年の歩歩琳堂(神戸)でした。そこで描かれた人物に心深く揺さぶられ、収蔵するとともに、2015年の高島屋大阪NEXTなどでも出会い、またいずれはギャラリー島田で、と願っていました。今回、念願の忠田愛展を開催できることはとても嬉しいです。

“ 命が生まれながらに知っていること わたしたちすべての命の根にあるもの
その 未明の空のようなひろがりを見つめることが 描くことでありたい ”  (忠田愛さんの言葉から)

1989年、集中治療室で目覚め、銀河系に浮いている私。命の不在と実在。今、30年の旅路。
それが伝えようとするもの…
世界を巻き込むコロナ禍。そこに人種の違いはあるのか。
1400万年前に分化した「森の人」もオランウータンもともに絶滅危惧種にある。今を生きる年齢を重ねた「人」の佇まいの美しさ。みなさんへ…
ぜひご覧ください。
島田 誠

会場:B1F un
会期:2021年7月3日(土)-7月14日(水)
11:00-18:00  ※最終日は16:00まで