~かたち と 情景~
情景とは景色が実存的にそこに在るというだけではなく、何者かが何らかの精神的な作用を及ぼした痕跡であります。その時の行為や現象に潜在している抽象的な記憶を引き出すことによって、初めてそれらが構造化され作品になります。何気ない形であっても様々な経験や感情が封じ込められているテキストであり、言わば自分たちの精神の履歴のような ものなのです。
平田達哉
時間も経験も、どこか深部にゆたかにたくわえられてゆく。 埋もれた時間の水底、降り積もる経験の地層。白いカンバスはそうした平田の記憶の靄(もや)の中から抽出された無限を秘めた痕跡を永遠を紡ぐように留めている。
島田 誠
◆1F deuxにて 12:00~19:00
※火曜日は~18:00、最終日は~17:00まで。