小曽根環展

サブタイトル“穏やかな日の午後はいつも”の持つ意味 小さい頃、時は昭和30年代後半、贅沢な遊具は何一つありませんでしたが、降りそそぐ日差しの中、そよぐ風を受け、草木、土の匂いに包まれ、石ころ、木の枝、葉、花、実、板きれ、土、水等を遊具にして、日の暮れるまで外で遊ん でいました。木製の温室や柵、棚等が辺りを取り囲み、それらは年月を経て、風雨にさらされ朽ち果て、何とも言えない美しさを醸し出していました。そんな環境のもと、一日中外で遊んでいる中で、心に深く刻まれた木目の美しさ、面白さが作品の原点となっています。実際には“穏やかな日”に限らず、季節天候を問わず年中遊んでいましたが。“穏やかな日の午後”とつけたのは、あくまでイメージです。そのような日に木目が一番美しく見えるのです。

小曽根環

小曽根環の33年来のテーマは「ゆらぎ空間の再構築」だという。私たちの規則的な心拍に微細にゆれる不規則な波動のような揺らぎは、自然の大きな流れのなかで樹木の木目を刻印する。自らの存在証明として、自然がデザインしたゆらぎを、様々な素材を発見しながら空間全体をひと つの作品として提示する。
胡粉との出会いで、さらに自由なゆらぎ空間を構築しえた。その中に自ずから然(あ)るがままに解放し、感じていただきたい。

島田誠

◆1F deuxにて 12:00~19:00
※火曜日は~18:00、最終日は~17:00まで。