九州の山深い父の里で、自然の豊かさや厳しさを静かに受け入れながら、共に力強く生きる人々に長い間憧れていました。私は普段、コンクリートに囲まれた街で生活をしていますが、身近に存在する空や木々に癒され、自然の中に想いを鏡のように映し出す瞬間があります。
また和歌を詠んでいた祖母の影響から、日本の古い詩に興味を持ちました。遥か昔の人々が、現代と同じように空や自然を眺め、喜びや悲しみと共に、美しい世界観を短い詩に素直に表現していたことに心惹かれました。
世界各地で異常気象が続き、変わりゆく世界の中で、万葉の唄や日々の自然の中に感じた、失われつつある自然の美や、普遍的なものを作品に表現したいと思っています。
貝塚理佐

貝塚理佐(東京在住)と2011年に出会った。「迷いの森」「混沌からの旅立ち」そしてギャラリー島田での初個展(2014年)では自己の発見と穏やかな他者への眼差しを抱き海原へと帆を上げた。
しかし航海は厳しい。眼差しの先には不穏な月面があり、それを抱く宇宙の相貌がある。貝塚は確と其処を目指す。
島田誠

会場:1F trois
会期:2019年11月16日(土)- 11月21日(木)11:00-18:00
※最終日は16:00まで