私の絵は、私自身。
絵を描くことは、私を知ることだった。とても生々しくて時々抱えきれなかった。
絵を描くことが仕事になって、いつの間にか、誰かに見られることを意識し始めた。
そのうち少しずつ自分の根の部分がわからなくなった。
絵を描こうとすると何を描いていいのかわからなくなった。
自分にできることを一生懸命やってきたのに、と嘆いた。
私って?と思うと益々わからなくなって、紙に鉛筆を突き刺し自分を痛めつけた。私と私が離れていく様で、悲しかった。
この展覧会を機に、私は私の根を探ることをゆっくりと繰り返した。
日々の暮らしの中での感動が、私の宇宙を満たしていく。
そして幸いにも、また、閃きの中で絵を描き始めた。
私の絵は、私自身。どんな自分であっても、私がよろこんでいる。
高濱浩子

「旅に恋する NOMAD」
若き日、時おりパリを訪ねては素敵な手作り 冊子を作っていた。絵描きになったあとも 度々、異国への夢を語っていた。そしてインド・ シャンティニケトン、スペイン・バルセロナ、 インド再訪。東北の震災でもいち早く。今も続く。 キプロスから帰国したばかり。降り積もり 層をなす体験を受け止め、神社の宮守として 地と草と向き合いながら生まれてくるものが 形をなす。一つのエポックであることを 楽しみにしている。
島田誠

◆ 10月13日(日)17:00~
ギャラリートーク 高濱浩子と林淳子 要予約・無料

会場:1F trois
会期:2019年10月12日(土)- 10月23日(水)11:00-18:00
※最終日は16:00まで