私は2006年の越後妻有アートトリエンナーレ以降、国内各地で「場の記憶」をテーマとした作品を制作してきました。2017年の港都KOBE芸術祭では、街の歴史に関わる詩を港の風景に重ねる「九つの詩片-海から神戸を見る」を発表しましたが、今回はその延長として、同じく神戸で、言葉を用いた二つの美術作品のシリーズを同時に発表します。1F deuxでは神戸を代表する詩人・安水稔和の2018年の詩集「地名抄」の詩群を、また1F troisでは1940-41年にナチスの迫害を逃れて神戸・山本通界隈に一時居留した「流氓(るぼう)ユダヤ」たちをめぐる言葉をとりあげ、両シリーズを通して、記憶とともに場に積層した言葉が物語る「もう一つの風景」を浮かび上がらせます。
古巻和芳

◆ 9月28日(土)17:00~
ギャラリートーク 古巻和芳×季村敏夫(詩人) 要予約・無料

会場:1F deux, trois
会期:2019年9月28日(土)- 10月9日(水)11:00-18:00
※最終日は16:00まで
制作協力/アクリサンデー株式会社