森を思う異界の住人
オーストラリア先住民族アボリジニーの奏でる楽器が好きです。アボリジニーは太古の昔からその楽器で宇宙と交信をしていたそうです。日頃の願いは、穏やかに健康で生活ができること。しかし時としてその日常に突然穴があき、慌てふためきますが、非日常の吹く風は、何かを伝えようとしているようにも思えます。人は常に何かと交信しながら生きている気がします。夢の中でもそうでしょうか。
若い時は異国への憧れから過酷な旅を自ら望み、何らかの発見や体験する喜びを周りの人達と分かちあっていました。異国、異界への興味、好奇心に導かれて、その気持ちは作品を創り出す源泉になっています。
川端祥夫

川端祥夫の当ギャラリー4回目となる個展です。川端は異国、異界を憧れ宇宙の一点に無意識が放つ航跡を紡ぐ。時には微細な螺旋となし、大海を泳ぐ鯨となり青春の日々に暮らしたアパートを背中に乗せた大きな生き物が世界を旅する。今回は宇宙と交信するアボリジニーの音楽と響き合う魂が無音の世界を描き、彼方への眼差しが空間を成す。是非、お運びください。
島田誠

会場:1F deux
会期:2019年6月15日(土)~6月20日(木)11:00-18:00
※最終日は16:00まで