余白について
作品制作における私の重要なこだわりのひとつが、最後に筆をおく瞬間。あえて全てを描き上げずその一歩手前、しかし未完成ではない繊細なポイントを自ら決定することです。
絵画空間においても、テーマにおいても余白を残し、最後のピースを観てくださる方にゆだねることで、作品はその方に寄り添った形で完成を見ると想定しています。
その時の心のありようや、それまでの人生の歩みにより、それはさまざまな変化を受け入れます。
もちろん観る方がそのようなことを具体的に考えられるわけではありません。ただ、感想などをいただくときには、その作品の完成形のひとつを確認し、それがまた次の制作へ とつながってゆくことにもなるのです。
片山みやび

25年前にはじめて個展を手掛け、その足跡をつぶさに見てきた。そのころすでに「アート・ナウ 12人の実践:90年代美術の新地平」に選ばれ、版画コンクールの賞を総なめにしていた。版画の世界で地歩を確かなものとしながら、油彩へ、Glass Workへ。
海外(デンマーク)へと意欲的に地平を拓いてきた。ほぼ2年毎の個展を振り返ってみても春を待つ瑞々しい感性を煌めかせ続けている。今年はどんな花々や樹々、光、空が迎えてくれるのだろうか。
島田 誠

◆ 第358回 日曜サロン
ギャラリートーク 片山みやび×江上ゆか(兵庫県立美術館学芸員)
日時:3月3日(日)17:30〜

会場:B1F un
会期:3月2日(土)〜 3月13日(水)11:00-18:00
※最終日は16:00まで