津高和一先生との思い出

私が津高先生と頻繁にお会いするようになったのは1972(昭和47)年大阪芸術大学2年生の春頃、当時私は画学生として普通に油絵スケッチに出かけたり、美術館や画廊に展覧会を鑑賞しに出かけたりしていました。

そんな折、一年上の先輩から毎週月曜日に津高先生が来られてゼミの学生と芸術談義をしていると聞き、まだゼミに所属することが出来ない学年であった私は参加したくなりました。

とりあえず手持ちの油絵作品を両手に抱えて学内にある津高研究室のドアをたたきました。

「具象絵画ですけれど作品を観て頂けないでしょうか?」と尋ねると、先生はゼミの学生たちの前で「芸術には具象も抽象もない」と即座に答えられました。

 その瞬間、日ごろの疑問は吹っ飛び、この人に学ぼうと決めました。その後、他の授業には目もくれず、毎週月曜日がたのしみなモグリの学生は自分の作品や素朴な疑問をぶつける機会となりました。

 その後、津高研究室アシスタントの傍ら、自庭展、移動美術展、架空通信講座、架空通信展、架空通信テント美術館展、とさまざまな活動を共にしました。吉田廣喜

◆ 1月19日(土)15:00~ ギャラリートーク「津高先生と共に歩む」 話し手:吉田廣喜 聞き手:島田誠

会場:1F trois

会期:1月19日(土)~1月30日(水) 11:00-18:00
※最終日は16:00まで