流沙をこえ
海原を渉り
長き航海ののちに
帰還せるものたちへ
そして 花咲く野に
還らざりしものたちへ

2018 夏 伊津野雄二

 

伊津野は風土によって培われた魂を鑿で造形する。手が施すのを待っている木との交感。美しき森、花々、野菜畑、鳥や虫の声、街より早く鮮やかに訪れる季節の便り、長い沈黙との対話。「こうしたささいな日常こそが奇蹟であり、芸術は人々の日常の日々より貴重なはずはない」、伊津野の言葉である。その女性像が優しさと厳しさを湛えた「人」としての魂を宿し、 凜としてあるのは作家の日常の証であり、佇まいであり、それが稀有なのである。
島田誠

◆ 10月27日(土)17:00〜 伊津野さんを囲んで、ちいさな集いを催します。
会場:B1F un
会期:10月27日(土)〜11月7日(水) 11:00-18:00
※最終日は16:00まで