~Primitive+Contemporary~

笹山忠保展 Primitive+Contemporary

1939年 甲賀市信楽町生まれ。
1965年 日本陶磁器デザインコンクール金賞。1967年 走泥社同人(~1985)
1977年 信楽陶芸展最優秀賞、1986年第一回八木一夫賞展優秀賞など受賞多数。
1979年 「アート・ナウ’79」(兵庫県立近代美術館)など国内美術展のほか、イタリアやカナダの韓国などに招待出品。「滋賀県文化賞」受賞、「甲賀市指定無形文化財信楽焼技術保持者」

走泥社で鍛えられた知性と造形家としての直感により信楽の古層と現代が交感し、 変奏曲を奏でている。音楽にたとえればバッハの「無伴奏チェロ組曲」を古層とするヴィラ・ロボスの「ブラジル風バッハ」を想起した。 信楽の温かみのある緋色や黒褐色の焦げにより、侘び(簡素)と寂び(数奇)を孕みこむ。造形は閉じられて墓(死)、開かれて家(生)となり、器と非器の間(はざま)の自在な往来は、土塊として「原」、造形として「現」となる。その境界の「今」に大人たる笹山の姿が立ち現れている。

島田 誠

笹山さんは焼きものの町・信楽で笹山流の前衛陶芸を生み出したが、長い伝統のある中で新しい作品を生みだすのは大変な事だったと思う。1948年に八木一夫、鈴木治、山田光、熊倉純吉などが始めた現代陶芸家グループ「走泥社」に笹山さんは1967年から同人として参加している。「走泥社」は「オブジェ焼」を生みだしたが、それはそれまでの陶芸を突然破壊したのである。笹山さんの作品は小さいものもたくさんあるけれど、大きなものも多い。意表をついた焼きものの大きさは、驚きと同時に彫刻に近い不思議さまで感じてしまう。緻密に計算された繊細さがある作品なのに、おおらかな開放感があるし、暖かみがある。だから人間的で親しめる。伝統を破って信楽で生まれた笹山忠保さんの不思議な作品は信楽の新しい伝統として国内とは言わず国際的にも広がっていくのはうれしいことである。

2012年の笹山忠保展(提側庵)へ寄せた元永定正さんの言葉 を要約させていただきました。

◆B1Fにて 12:00~19:00
※火曜日は~18:00、最終日は~17:00まで。

■会場の様子 ※画像をクリックすると拡大して表示されます。

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