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田舎に暮らして20年。わたしが住む但馬地方でも,人の移動が劇的に変化した気がします。
身体一つで表現できるといいなといつも思ってきました。等身大の自分を表現するのは、身近にある紙と鉛筆で言葉を描き続けることでした。
特別に洗練された言葉ではなく、いろいろな音や声を感じつつ、わたしの時間を言葉で刻むのです。
土や昆虫、野菜や太陽、草木や鳥、死者や雨、雑音や気配、声や記憶……呟きや嘆きなどの感情までも、あらゆるものをわたしなりに感じとって「祈りの言葉」とし描いております。
数分前まで畑の雑草を取り、家族の食事を作っていた手で再び描く。
日々の生活の中から生まれた作品です。
2016.8.15 内藤絹子


2002年、兵庫県立美術館で内藤絹子の「言葉の遺伝子」に出会った。 巨大な空間に何万語の文字が書かれ、螺旋状にうねるDNAのようでもあり、銀河系のようでもあり、その神秘性とパワーに圧倒された。 そして2011年に個展をお願いした。出会って14年、前回から5年。
朝来市和田山町の自邸のアトリエは豊かな自然環境に囲まれている上に、5年前に訪ねたころからに比して小さな山や森をなし畑をなしている。
エッセイで内藤は「耕す絵画」と呼び「私の制作行為とは画面の上に一粒の精神の種を蒔いて耕すことと同じなのだろう」と書く。
この間にも海外にわたり、内部に蓄えてきた祈りの言葉はそうした体験を孕み込みながら熟成し発酵してきた。独特のモノタイプドローイングに加えて新しい挑戦も見られるようだ。
祈りのうちに立ち上ってくる光。それこそが明日の希望を育ててくれる一粒の種なのです。
島田誠

会場:B1F un
日時:10月29日(土)〜11月9日(水)open12:00-19:00
※火曜日は18:00、最終日は16:00まで

作家HP:http://kinukonaito.wixsite.com/website