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武満徹さんが亡くなったのを知ったのは、それまで住んでいたベルリンのラジオからでした。翌年トロントで個展を開いている時に、テーマの「潮流」について私が考えていたことを、的確に表現している武満さんの文章と「水の風景」というCDに出会いました。その水にかかわる言葉と音楽に触発されて制作した作品を、没後10年にトロントで展示をして、このテーマは終了と思っていました。ところが不思議な出会いが繋がって、その後の10年を続けてきました。曲そのものを表現するより、曲や題名がいざなう遠いところを描いているので、音楽に対する理解が深まっているとは思えませんが、これからもずっと武満さんの音楽を聴いて行くことの喜びをこの頃感じています。興味と共鳴の尽きない武満徹の世界が与えてくれるたくさんの贈りものに感謝しつつ。
斉藤祝子

会場:B1F
日時:10月15日(土)〜10月26日(水)
open12:00-19:00※火曜日は18:00、最終日は16:00まで