16-03 毛利そよ香

「私は、山が好きだ。海が好きだ。
訪れると、静寂の中に、多くの生命の存在を感じられる。
その中で、静かに息を吸い込むと、懐かしさを感じる。
私が、土の中の世界を描くようになったのは、大学の卒業制作の頃からで、
あれから五年が経つ。
五年間、わたしは、ずんずん潜った。
そろそろ、地上に出てこようと思う。
そうして、大地の芽吹きや、風を、感じてみようと思う。
大地があるから、美しいこの世界を、描いてみようと思う。」
毛利そよ香

僅かに地上に緑をのぞかせるもの。その土中に逞しく絡みあってどこまでも延びる根。
見えないものであっても命の源として畏敬されてきた。漲る若さでどこまでも伸びる根。
しかし地上の樹も地中の根も年輪を重ね成長は無限ではない。毛利の根も根であって根ではない。
洞に満ちる気配はまた別の命を孕みこみ何処からか地上へそして永遠へと放たれていく。
島田 誠

1F deux 2016年 3/12(土) 〜 3/17(木)  12:00〜19:00
*火曜日は 〜18:00、最終日は 〜16:00