1995年1月17日に亡くなられた津高和一さんを偲んで、
油彩、版画、デッサンと画集、詩集、手紙など豊富な資料とともにご覧いただきます。
前期:津高和一 架空対話の試み -空へ- 1/9(土)〜1/21(木)
「雲の一族」
むかし遊牧の民族が はるか草海を越えて 移住した様に 雲の一族は
いま さえぎるものなき空を流れてゆく
みよ風は蒼々と漂泊の歌を 口づさみ 家畜の群れを追って 雲の一族は
いま かそかなる足音をたてながら ゆく。
昭和12年3月6日「神戸詩人」より(第4次、第二冊、表紙は長谷川利行)26歳の時。
案内状の作品「響」は、ほぼ最後に近い作品(1994年)です。
この若き日の詩のスピリットがそのまま響いていることを感じます。
島田誠
後期:津高和一 架空対話の試み -森へ- 1/23(土)〜2/3(水)
原野を疾駆(はし)り
鬱々樹木どもの静謐にあきたらず
身をもって断崖に身をおどらす
野獣がある
25才の津高和一の詩「火」より
1F deux 2016年 1/9(土)〜 2/3(水) 12:00〜19:00
*会期中の金曜日は作業日となり、休廊いたします。
*火曜日は 〜18:00、最終日は 〜16:00