山本有子
「折々のカタチ」
長い間、油絵の具をテレピンオイルで薄くのばして画面に流し込む方法で制作してきました。
それは、海や空や天候を含む空間感と人の感情を重ね合わせて絵にしようとする行為でした。
近年、その画材による方法を健康上の理由で変更することとなり、戸惑いの中にありました。
ところが、その事が、様々な形や素材感に触れるきっかけとなり、今では思わぬ形からの感情や感覚と近距離で向き合うようになりました。
人生の折々の場面での想いをカタチにしたいと、今、夢中で制作しています。
山本有子

薄く流し込むように自然の広がりと生命感を心象として写しとってきた山本有子は技法上の転換を迫られることにより新しい世界へと踏み出すこととなった。 どこか遠くからくるインスピレーションではなく、今、リアルに「在る」ことに向かい合うことによる発見を見つめることだという。
遠近の複眼的視野を得たことは、かけがえのない位置に立ったということだ。 今回の個展を楽しみにしている。
島田 誠

1F deux 2015年 10/24(土)〜 10/29(木)  12:00〜19:00
*火曜日は 〜18:00、最終日は 〜16:00