松井鮎子アユースという木に出会ったのは15年ほど前だった。
原産地はカメルーンだと輸入材を扱っている友人から教えてもらった、
樹高は50mにもなるという。大径木だ。
特性を記している欄では加工性や耐久性は二重丸だが高級感の欄は無しと明解。
バチカン宮殿の腰板に使われているという記述があったのがやや目に留まったくらいだ。
これを1cmの板状にしてつかう。
素材自体が美しくないものを変容させることも面白いし幅2mmの曲線の細いひも状にしても耐えてくれるところが何とも有り難い、その粘りにいとおしさすら感じる。
青桐科に属するという此の樹の花はやはり紫色なのか、どんな風にアフリカで咲き、根を張って、そびえ、呼吸しているのだろうか。
松井鮎子

40億年の水の惑星に70億人。卵が育む一つの命。その奇蹟を深く抱き、大地に根付く樹を慈しみ、ありえない手業で神秘を造形する。
永遠なる彼方から今、ここへ届けられた雫。木を喰み、時を喰み、それはあなたへ架空の通信。
島田 誠

B1F 2015年 10/3(土)〜 10/14(水)  12:00〜19:00
*火曜日は 〜18:00、最終日は 〜17:00