蓮池もも

描くことはいつでもたったひとりの孤独な作業です。描いているとどこか清々しいようなひろびろとした孤独がやってきます。明るく風とおしのよい孤独。絵を描いているときがいちばん自分じしんでいられます。どこまでも自由で純度百パーセントの自分です。描かれるのは現実の風景や人物ではありません。心に浮かぶまま手の動くままに描きます。内なる世界の探求は決して閉ざされたナルシシズムなどではなく外側のこの現実世界と直接につながっています。あるいは混ざり合っていたり同じものの裏と表であったり見えかたが違っているだけだったりします。内へ内へと潜り奥へ奥へと進むその道の先は外界へと抜けて行くのです。
蓮池もも

もうひとつの旅から島へ
蓮池ももは新潟に生まれ、独学で描き、20代はじめから、画廊Full Moon、新潟絵屋という新潟の画廊で発表してきました。今回が初の違う町での個展になります。孤独な少女の夢とも言うべき独特の人間風景が、多くの人の心をとらえてきました。
「描く」という大地を歩き続けながら、少女はもうひとりの少女に、女に会い、いつしか光に、樹に、紋様に、大気に、湿地に、島に溶け、その絵はふしぎな展開と変容をとげてきました。「もうひとつの旅」は2012年の回顧展のタイトル、「島」は今年発表の新作シリーズのモチーフ。
ギャラリー島田では、この10年の軌跡を紹介します。
大倉宏 (新潟絵屋代表)

B1F
2015年 7/11(土)〜 7/22(水)
open 12:00〜19:00 (火曜日は 〜18:00、最終日は 〜17:00)
協力:新潟絵屋

◇第295回 土曜サロン
オープニング作家トーク
7月11日(土)17:00〜
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