卯月みゆき

 

装画への私の想い。それは、物語(著者)と読者をつなぐ架け橋でありたいということです。 そのために、文章をしっかり読み込み、そこから喚起されるイメージを膨らませていきます。 すると、自分一人だけの世界では出てこない「感覚」が、私の中に新たに生まれてきます。 その発見が、とても新鮮で何より大きな喜びです。 本展では『田郁氏作品』にて担当いたしました装画とともに、書籍を展示し、販売もいたします。 「みをつくし料理帖」完結までの五年の歳月の中で、 私は書籍が多くの方の温かい手につながれながら、読者の皆様の手に届けられることを実感しました。 ぜひ、多くの方の温かい手を体感しに、ご来廊をいただければ幸いです。 お待ちしております。

卯月みゆき


田郁さんの『みをつくし料理帖』に出会ったのは海文堂書店の閉店が発表されてからのことで、平野義昌さんや福岡宏泰(店長)さんからだった。一気に魅せられ通読、最終巻で海文堂が出てくると落涙したが前記の二人は号泣したという。それは余話にすぎず、全巻を通しての登場人物にすべて抱き込まれるように我がこととして重ねてしまった。嵌るとはこういうことだったのか。 「私には懇意にしていた物之本屋を助けられなかった悔いがあり・・・」 「坂村堂よ、もう海文堂のことで何時までもそうくよくよ悩むな」 (みをつくし料理帖シリーズ『美雪晴れ』より) 私たちも何時までも嘆くまい。平野さんの『海の本屋のはなし —海文堂書店の記憶と記録』を最後として。

島田 誠

1F deux
2015年 6/27(土)〜 7/2(木)
open  12:00〜19:00 *火曜日は 〜18:00、最終日は 〜16:00

 

【関連企画】
◇第294回 土曜サロン
オープニングトーク 「海文堂書店を語る・本への愛を語る」
6月27日(土)18:00〜 (無料・要予約・定員50名)
卯月みゆき×髙田郁×平野義昌×福岡宏泰

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