川端祥夫
「真っ青な空と氷山、水しぶきと共に海から現れた巨大な存在。」
長年住み慣れた土地を離れて、異国へ旅立つ前夜に見た夢です。
夢の中のクジラは、高く跳躍し輝く生命そのものでした。
「渦巻きの集積」作品に一区切りをつけ、次のテーマを考えあぐねている時に、何故かクジラのイメージうかんできました。
三十数年の歳月を経て、夢の記憶が蘇ってきたのです。
生命の響きあいを、ドローイングで表現してみようと思いました。
彼らは何処へ導いてくれるのでしょうか。

川端ヨシオ

2013年の「螺旋への道」に続く川端祥夫のペンドロ-イングによる個展です。 鉛筆やペンで細密に埋め尽くす行為は心の奥深くに埋もれた原初的な記憶を祈るように掘り起こすことであり、自らを無に近づけ、広大な宇宙の一点に立つ無意識の意識が放つ航跡が紡ぎ出されてきます。今回は命の躍動へと航跡が反転していく様が描かれるという。30年前に川端の夢に現われたという鯨、そこに行き着いたという解題を見てみたい。

島田誠

1F deux  2015年 5/16(土)〜5/21(木)  12:00〜19:00
*火曜日は 〜18:00、最終日は 〜16:00