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今年で大学を卒業して30年経ちました。自分の作品を過去のものから見返す機会があり、その時、作品には変遷があったけれども、制作の原動力となってきたものは、一貫していたということを感じました。自分の表現したいものは、自分が生きている空間をどのように感じ、それを人にどうやって伝えるか、ということです。学生時代がミニマルアートの終焉にあたり、私の在籍した抽象の部屋では、なにをよすがに絵画制作を進めれば良いのか、それが最大の問題でした。その時から長い間、自分の感じている空間、世界をどんな形で表現すれば他者に伝えることが出来るのかを考えて来ました。近年になってようやく、抽象表現、具象表現が相反するものでは無く、複雑に絡み合ってこそ豊かな世界を表すことが出来るのだと、思えるようになりました。ここから制作を始めたいと思います。
河合美和

ギャラリー島田での河合美和の仕事をゆっくりとふりかえっている。
雄大な自然を心象的に取り入れながら自己の内面表現へ向かって厳しく律していた抽象の時代、そして内に分け入るように脱力し感性を解きほぐしてきたこのごろ。描かれたものは「森」に違いないが、樹々は陰陽を孕み、風は葉を揺らし音楽を奏で、花も水も光彩に耀き、そしてそれらを豊かに抱いている自身の命をも慈しんでいる。
今、河合は現代の風景画として新しい到達点にある。
島田誠

B1F 11/1(土) 〜 11/12(水) 12:00〜19:00
*火曜日は 〜18:00、最終日は 〜17:00