クボタケシ

あいかわらず大理石と話し合いをしている。太陽と共に…緑の山に囲まれて…
大理石をカタチにしていくとほとんどがコッパになりパウダーになり作品となる。その作品の周辺が作品であればとおもってます。そして、石でない空気感をもってほしい…そのことによりさらに石の魅力を感じられるのではと…
今回の空間のタイトルに Le peche mignon とつけました。「(大好きで目がないという意味で)弱み」という感じで使われているような言葉でひかれるものがありました。
クボタケシ

クボタケシさんは、まるで魔法使いのようだ。
ざらざらした表面や刻まれた鑿跡は、石という物質の存在感や硬さを感じさせる。その一方で、ふわっと空気を孕み、光も風も通すそのかたちは、石だとは思えないほど軽やかだ。そこに、詩的なタイトルが付けば、大理石の塊は作品として生きはじめる。
また、彼は、作品の一部に大理石とは異なるものを置いたり、絵画の要素を加えたりして、彫刻に対する固定概念に揺さぶりをかけ、 私達を煙に巻く。
だからだろうか、私には、その作品がまるで生命体のように思えるのだ。
高い技術と豊富な知識、そして遊び心溢れる思考により生み出された作品のささやきに耳を傾けるため、私はまた画廊へと足を運ぶ。
兵庫県立美術館 学芸員 遊免寛子

1F deux 7/26(土)― 8/6(水) 12:00 ― 19:00
*火曜日は ―18:00、最終日は ―17:00