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私の作品は動物の頭部を模した造形物で、死ぬこともなければ考えることもない物質でしかありませんが、生と死を内包し、作品と正対する人の記憶、認識に静かに働きかけ、曖昧で不安定な異質な存在を感じる作品を作りたいと考えています。写真など一面からだけでは分からないように、角度によって見え方が変わるように制作しています。一過性の情報から自分の興味のある部分だけを見聞きし、その事柄を理解していると錯覚し本当は理解していない、個々の認識のズレから作り出されたとても曖昧で不安定な虚像の集合体が社会ではないかと感じ、作品は虚像の集合体として制作しています。動物の頭部は実在と虚像の融合、社会への傍観、首だけの姿は生と死の狭間、境界、動くことの出来ない存在として体の無い頭部のみの姿としています。
東影智裕

「騙されてはいけない」
昨秋、龍野アートプロジェクト「刻の記憶」における聚遠亭・浮見堂での東影の展示は衝撃であった。古木に貼り付いた兎の頭。四畳半の小部屋に高さ90cmはありそうな牛の頭部。精緻につくられた可愛いバンビの頭部。しかし、それは切断されたようにも見え、角度によっては痛々しい傷を見る。生と死、優しさと残酷さ。あまりにリアルな境界に立ちすくむ。それは現代社会の写し絵。造形が哲学へと誘引する。
島田 誠

B1F 7/19(土)― 7/24(木) 12:00 ― 19:00
*火曜日は ―18:00、最終日は ―16:00

◇ギャラリー島田では2011年から2度目。
◇龍野アートプロジェクト「刻の記憶」も’11年と’13年に2度、招待作家。
◇姫路市立美術館 現代郷土作家展 「生きるものたちへ」 招待作家 11月15日(土)~12月23日(火)