みなもと忠之

武者小路千家、千宗屋若宗匠の撮影の仕事で初めて珠寳先生の花に出会う。その 時先生がたてた花を目の前に、写らないかもしれないという不安に襲わ れたこ とは今でも忘れない。何かの衝撃に「言葉を失う」というが、その瞬間「写真を 失った」のだ。 なんとか気を入れ替え、仕事と割り切ってシャッターを切ったが、言うまでもな くなにも写っていなかった。それから6年。今は先生の花を追いかけて いる。 「失った写真」を取り戻すために?そして「写真を失った訳」が解るまで。
渞忠之(みなもと・ただゆき)

渞さんとの花の撮影は2010年8月から始まった。始めた頃の印象は、「シャッ ターを切る回数がとても少ない」である。 ただ見ている時もある。 私が花と一 体となるように、カメラと一体になっているようである。お互いカメラ小僧と花 妖怪になって向き合うと、さらに花とカメラがつながって、 おもしろい世界に 連れて行ってくれる。 そんな時間の跡が、昨年本にまとまり、今回、ギャラ リー島田に展示される。 いけた花は残らないけれど、 渞さんがとても丁寧に切 る一瞬、 生命が限りなくゆらゆらとし続けている。
珠寳 (しゅほう/慈照寺花方)

■土曜サロン 献花とお話「花を囲んで」
5/24(土)17:00より
会費:千円 要予約
*詳しくはこちら http://gallery-shimada.com/salon/?p=131

1F deux 5/24(土)― 5/29(木) 12:00 ― 19:00
*初日は ―17:00、火曜日は ―18:00、最終日は ―16:00。