伊津野は風土によって培われた魂を鑿で造形する。手が施すのを待っている木との交感。

美しい詩句は、まずは強靭な強さを内に秘め、性を超えた優しさと厳しさを湛えた美しき女性像に捧げられ、木を削る槌音と木霊して聖歌を奏でる。そして光を抱き、風が晒し、花々が薫りを添える。
感性は解き放たれ、その刻々が装飾や感傷といった余剰なものを削ぎ落とし、純粋で厳しいフォルムと言葉を現出させる。その女性像が凜としてあるのは作家の日常の証であり、佇まいであり、それが稀有なのだ。

(作品集に寄せた言葉「大切なものはここに」より)  島田誠

1F deux 1/18(土)〜1/23(木) 12:00〜19:00
*火曜日は〜18:00、最終日は〜16:00

■伊津野雄二作品集「光の井戸」芸術新聞社刊/2,500円
詳細はこちら で http://gallery-shimada.com/?page_id=11

■出版記念展としてギャラリー島田の伊津野雄二コレクションをご覧いただきます。
■新作個展は2014年5月31日(土)〜6月11日(水)です。

*写真は「天使立像」部分