ちょうど1年前、私は大病を患うも命をとりとめることができた。フリーダ・カーロの「VIVA LA VIDA!」をわが祈りの言葉として、どうしても生きたい、生きよう、と願った。
メキシコ革命時代を生きたフリーダは、脊椎損傷の痛苦と夫ディエゴ・リベラの不実に苦しみぬきつつ、命を尊び、平和を希求し、貧しい子供たちと絵を描く喜びを共にし、社会の不公正に敢然とたちむかった。46年の短い生涯の最後の作品、輝くばかりのみずみずしい『西瓜』の絵に「VIVA LA VIDA!」と書き込まずにはいられなかったフリーダの愛がいとおしい。私はたとえ大海原の一滴の存在であっても、フリーダのその愛を受け止めたい。フリーダとつながって生きたい。だれもが「VIVA LA VIDA!」と喜べる世のために。
南輝子

一年前、死一歩手前の大病を奇蹟的に生きぬいた南輝子は「VIVA LA VIDA!(いのち万歳!)」と歓声を上げる。
この言葉はフリーダ・カーロの最後の作品となった、西瓜の絵に描きこまれた言葉です。南は再びの生を与えられシュミンケ(ドイツ)の水彩絵具と出会い、笹倉徹の木工と出会いました。伸びやかで美しい色、鋭くしかし暖かい笹倉の木とのコラボレーション。一つの根に繋がったお芋たち、一つの皮膜に抱かれた柘榴(ざくろ)たち。
野菜讃歌を描いてきた南輝子の思いが収斂し、根源の命が今 象徴として純化され深化している。
島田 誠

*額はすべて木工・笹倉徹制作です。

1F deux 11/23(土)— 28(木) 12:00—19:00
*火曜日は—18:00、最終日は—16:00