藤飯のLandscapeは心象である。時には忙しい日常において眼差しを遠くに遊ばせ、心に映し、時には山に遊び体感する宇宙を、自分の存在を投影するように平面に探す。色を選び、たらしこみ、流し込むような技法で、少しの偶然の天啓を借りながら藤飯のイメージと均衡する時にLandscapeが完成する。
島田誠
樹木に降り注ぐ豊かな眼差し、光を浴びて美しく輝く枝葉、一瞬たりともとどまることのない大小の雲、大きく構えた山々、沈みゆく間際に柔らかな色を醸し出す夕陽、静謐な夜空、闇夜を照らす月、ともに輝く星達、そして風の音までも、それらの全てが生きる喜びを教えてくれます。地球上に確かに存在する私たち、命の輝きを感じる瞬間、それは自然の美しさに気付いた時だと思っています。ランドスケープ landscape、私が描いているのは感動をもたらしてくれる風景そのものなのです。
藤飯千尋
◆1F deuxにて 12:00~19:00
※火曜日は~18:00、最終日は~16:00まで。