1990年5月28日 40才の若さで亡くなった、一人の神戸市民・亀井純子さんの思いがきっかけとなり神戸文化支援基金は生まれました。
設立1992年7月23日 「公益信託 亀井純子文化基金」の誕生
当時、財団をつくるには基本財産が最低でも1億と言われました。
後々、最後までお世話になった新野幸次郎さん(神戸都市問題研究所長・元神戸大学学長)の助言と仲介の尽力で誕生しました。
例がないと門前払いの県行政に対し、メセナ時代といわれる現代の新しい地平を拓く事例として認めるようにという助言でした。
今後も年間百万円以上の助成を行うことを条件に許可がおりたのが1992年7月23日でした。1300万からの旅立ちでした。
足跡 亀井純子さんの名を冠した基金から卒業し、一般財団法人としました。
2009年10月15日「一般財団法人 神戸文化支援基金」
2011年4月1日 公益財団法人神戸文化支援基金として認定されました。
さらに、活動の幅を広げました。
東日本大震災への支援、「アーツエイド東北」の設立に関わる。
この後 公益財団法人神戸文化支援基金の中に1千万円以上の寄付を戴いた方には「冠名基金」としました。
「島田誠・悦子基金」 2011年
「河本昭男・やよい基金」 2016年
「島田誠・志水克子基金」 2018年
名を冠していますが、財団としての資金使途はすべて運営委員による審議に則り助成されます。
今までの受取寄付金156,416,453円
助成実績 75,035,058円
2020年 コロナ禍による緊急支援助成 900万円。県下6地区に分かれ53件を助成。
今、リアルに起こっていること
2021年の助成実績はは26件 680万円でした。
助成対象の倍ほどの申請を丁寧に審査し、決定したものをHPでご覧いただけます。
活動内容の整理
1 申請を受けて活動助成
2 KOBE ART AWARD
3 特別プロジェクト助成
4 緊急支援助成
時代的な状況に応じて今後の対応を考えていきます。
亀井純子さんの名を記した時代の19年、公益財団法人神戸文化支援基金として認定されてから10年になります。
それにしても脈々と流れる亀井純子さんのスピリットに今更ながら驚きます。
未来へ こぶし基金のめざす歩み
2020の緊急助成の翌年に「こども未来プロジェクト」に取り組もうとしました。今は国を挙げ、地域を挙げ「こども」に眼差しが行っている感じがします。では、私たちがなすべきことは何なのかをゆっくりと考えたいと思います。そのためにもこぶし基金のあり方そのものも変えていきたいと考えています。
こぶし基金の助成活動は従前の助成事業とKOBE ART AWARDを合わせて年間300万で推移してまいりました。
しかしコロナ禍に見舞われた昨年は上記のとおり680万の助成を行いました。
こぶし基金の誕生から成長の足取りに至るまで亀井純子さん、そして亀井健さんの精神を受け継ぐものとして島田誠が理事長を務め、多くの評議員・理事・事務局の皆さんと歩みました。すべての皆さんに感謝の言葉しかありません。
こんなことまであけすけに書くのかと思いますが、財団のHPのTOPに書かれています。
2021年11月末現在 基金残高 74,564,553円
へえ、そんなに!と驚く私ですが、そのすべてが、いはば無名のご寄付によるものであることに、身が引き締まる思いなのです。
2022年は新しい体制で、新しい取り組みを・・・・
長い歴史をもち、相当の基本財産をもちながら「こぶし基金」には固定的な事務所費、人件費が不要であり柔軟に対応してきました。
しかし、2022年には新しい理事もお迎えして、こぶし基金も生き生きとした兵庫・神戸の文化的未来図を書く主体となりたいと願っています。