2015年1月、中井久夫『戦争と平和 ある観察』が人文書院から刊行された。
戦後70年、神戸の震災から20年。戦争を二度と起こさないために自身の戦争体験を語る、とある。
この中に災害を語る・災害対応の文化の章立てがあり、先生と私の対談がありました。
『戦争と平和 ある観察』
I
戦争と個人史
私の戦争体験
【対談】 中井家に流れる遺伝子 ×加藤陽子
II
災害を語る
災害対応の文化
【対談】大震災・きのう・きょう 助け合いの記憶は「含み遺産」×島田誠
『戦争と平和 ある観察』は名著です。
そしてまた、皆さんにお伝えしたいのは 加藤陽子(歴史学者)のこと 。
今度の政府が、日本学術会議への6名の就任を拒否。菅首相がただ一人読んだことがあると名を挙げた方です。
加藤陽子さんは『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社)という高校生に向けて書かれた著作で第9回小林秀雄賞を受賞。
新春詠(朝日新聞)
明かされぬ理由は誰もが考へる よおーく考へろよと睨まるるごと
あのことを許したのがすべてのはじまりとわれら悔ゆべし遠からぬ日に
永田和宏「学術会議」
特集「パンデミックの時代に」
人類の歴史の中で地域を超えた災厄に晒されたことは知識としては知っていても、私たち自身がただ中にあることを今現在、自覚的、主体的に生きているわけではない。日々の情報と場当たり的な対応ではなく、文明の結節点をどのように生きるのかを、世界への眼差しから受け止めたいと、今月号で21人の方から14か国についての寄稿をいただいています。9月頃には、累計で30名の世界各国の皆さんから寄せられた「声」とともに、今を生きる私達の在り方を考えるゲスト寄稿も収録したブックレットとして刊行いたします。
『声の記憶 「蝙蝠日記」2000-2020クロニクル』が生まれて
人は生まれ 生き 病み 死す
その循環の中で 何事かを成す
今回の「声の記憶」はリランズゲートへ移ってからの記憶であり、その前史として元町時代がある。
海文堂書店増築 ポートピア 海文堂ギャラリー 阪神淡路大震災 兵庫アートウィーク IN TOKYO 東日本大震災
加川広重巨大絵画プロジェクト 公益財団法人神戸文化支援基金へ…
これらの前史についてはそれぞれの詳細な記録誌を刊行している。
そして 作家・作品通史
海文堂から今にいたる記録を残し続けています。
中井久夫 『戦争と平和 ある観察』 限定5冊 販売いたします。2300円+税