2006.7 「あっという間の半年 なんでこんなに」

「あっという間の半年 なんでこんなに」

 このごろ蝙蝠の頭の錯綜ぶりは誰も眼にも露わのようで怖い。昨日も帰りかけたお客様が、わざわざ戻ってこられて「あそこに置かれたものをお忘れなく、そして鍵もちゃんと締めて下さいね」と注意して下さった。頭に情報が満杯でインプットすべきものがエラーになる。これだけ酷使していれば当然です。とはいえ、これは単なる加齢によって「耳」「頭(髪)」もう一つ「頭(記憶)]に顕著な衰えがあるに過ぎないようです。
 今年は、初心に戻って丁寧に仕事をしようと、早めにギャラリーのスケジュールを決めて取り組んでいます。すべての展覧会が土曜に立ち上がります。二つの展覧会が同時開催、それにサロン、パーティー、通信、メルマガ発信。その他のプロジェクトなどなど。クレイジーなことになってしまいました。これを約3名でやっているのですから、呆れます。
 諸悪の根源は私です。これは病的なまでの自信過剰にあります。死ななきゃ直らないし、その病につけ込まれてしまうのです。犠打専門の代打みたいなもので、確実に進塁打を打てるので重宝に頼まれてしまうのです。川相であって金本兄やんではないのです。そろそろ、どっしりとして大砲でも撃てよ!
 もっと選んでじっくりとでかい仕事をすればいいのに貧乏性なことです。かといって、擦り切れそうな脳細胞に酒精の潤滑油を注入しながら時間の隙間なくアートに関り、アートに関る人に関ることを無上の喜びとする私には、俳句や土ををひねり、蕎麦や玉を打ち、札を数える悠々の境地にはなかなか近づけそうもありません。
 私にとって今、一番気になる「男達の神話」の福島清さんは尊大で無礼に見えるので、ハラハラして叱りまくっているのですが、考えてみれば、叱っている私も、いつも「心ここにあらず」で無愛想なのですな。同病で芸術家である彼の方が重症なのは当然です。二人とも直りませんな。そういえばヒロクニさんも卯港さんも同病ですな。皆さん、とにかく仕事を見て下さい。
 それにしても、なんでこんなに忙しいのだろうね。