2005.2「震災10周年」

震災10周年

 みなさんは、震災10周年をいかがお過ごしでしたか?あれから10年ですね。あっという間でした。これからの10年は、一体どうなるのでしょう。あの時が52才、10年後は72才です。残された時間を考えてしまいます。いつも全力ですが、馬力が落ちてきますから、出来ることは知れたものです。今年に入って目の回る日々でした。不義理不義理を重ねても、尚大役の数々でした。  それにしても震災5年、そして今回、なんと多くの震災記念行事があったことでしょう。10周年は確かに区切りではありますが、あまりにお祭り騒ぎ、補助金のばら撒きが過ぎるのではないでしょうか。神戸は勿論、世界中の困難な状況にある人々を差し置いて、税金を投入してやるべきものが、どれだけあったのか検証が必要です。 確かに防災・減災の技術・思想は伝えねばなりませんが、もっとも大切なことは、生き方を変えるという事だと思います。  ぼくにとって、この街は生きにくいところです。この街の文化人と言われている人に対する違和感がどんどん拡がってしまうのです。ぼくの常識が、世間の非常識になっているような気がします。それにしても、ぼくが馴染んでいる神戸の文化的風土は変ですね。内向きに、馴れ合って、村社会を作っているのは困ったものです。言わぬが仏なのですが、こうした風土がスポイルしているものの大きさを嘆かずにはおれません。