WAKKUN展「友達がいてよかった」 B1F unにて開催中

春になり、お日様の暖かさや草木の芽生えを感じる今日このごろ…
地下の会場にて、そんな季節にぴったりなWAKKUN展「友達がいてよかった」を開催中です。
展覧会ページはこちらからご覧いただけます。
最新の作品から、最初に個展を始めて間もない頃に描かれた作品まで、まるで「WAKKUN史」を知れるようなボリューミーな空間となりました。
島田では昨年の5月以来の個展となりますが、1年のあいだにいろいろな変化があられました。
長く構えていたアトリエから大引っ越し。年月とともに積み重ねて来られたたくさんの作品はもちろん、思い出の手紙などの品々も。そのとき、お手伝いで、立場も様々なお友達の皆さんが助けてくださったのだそう。「本当に"友達がいてよかった"なぁ」と、何度も仰っていました。
思いがけないところにもWAKKUNワールドが広がっています。お散歩をするようなゆったりした気持ちで言葉と絵と出会えます。
WAKKUNさんは基本的に毎日在廊されています。
作品には、ご自身が出会ってきた人と人との縁や、体験した思い出、そこから生まれる物語が宿っています。作品を前にしながら、まるでその思い出にタイムスリップするかのように語ってくださるお姿が印象に残ります。
とある学校で大勢の先生方を前に講演をしたとき、「緊張しないのですか?」と尋ねられたそうなのですが、「ちょっとした言い間違いは気にせず、感動したこと、話したいことをとにかく話します。すると些細なことを意識しなくなって、緊張しなくなるんですよ」と。たしかにWAKKUNさんのお話からは、いつも穏やかながら生き生きとした情熱があふれ伝わってきます。
お越しになった際は、ぜひそのお話に想像を膨らませながら、墨で紡がれた想いをじっくりご覧ください。
会期は4月27日(水)までとなります。

みなさまのご来廊をお待ちしております。

上村亮太展「僕、ユニヴァース」 1F deux & troisにて開催中


1Fギャラリーに明るい日差しの差し込む季節になりました。
上村亮太さん作品展「僕、ユニヴァース」。

展覧会紹介ページはこちらからどうぞ。

troisには、マシンシリーズや、人口ビーチ、荒野パレードのシリーズ、
deuxには、今回の案内状の作品にも掲載された「フェンスの上で」「おさげ髪」のシリーズ。意味深な陶の小さなオブジェも好評です。
軽やかに見えつつ、見れば見るほど気を惹かれる魅惑的な作品が今回も並びました。

フェンスの上に、絶妙なバランスでたたずむ男子、女子は、見ていると肩の力が抜けてくるような。背景の山や、川と同化している風でもあり、まさに僕、ユニヴァース。

そんな佇まいから、おさげ髪の女の子、女性の表情は、怪しくも奇妙でもあり、何か共感できそうな気もする。おさげ髪が独特な感じで描かれて、人間なのに、宇宙人みたいでもある。

とにかく、作品を見て、どう感じたか、お聞きしてみたいです。

どの作品が好きか、なんてベタですが、そんなところからお話してみたいです。


会期は4月27日(水)までとなります。

ご来廊お待ちしています。

コレクション展「ハナミドキ」 1F troisにて開催中

1F troisにて、春のコレクション展「ハナミドキ」を開催中です。
展覧会ページはこちらからどうぞ。

桜が咲き、少しずつ暖かくなってきた今日この頃。
季節のうつろいに呼応するような、グリーンやピンク、オレンジといった、暖かみにあふれる作品が集まっています。ときにはギャラリーでのお花見はいかがでしょうか。
描かれる情景やモチーフとともに、作品タイトルも、多くが季節や花、植物にかかわっています。ぜひ言葉にも注目してみてください。
なかなか収束が見えてこないコロナ禍や、日々変動していく情勢の渦中にありますが、
ふと日常の温かみに触れられるような作品を通して、そこにある「ハナ」を見つけていただければ幸いです。

本展は4月13日(水)までとなります。
みなさまのご来廊をお待ちしております。

笹田敬子展 B1F unにてはじまりました

ギャラリー島田では2018年以来の展覧会となります。

笹田敬子さんの展覧会を地階unで開催しています。

展覧会紹介ページはこちらのリンクをご覧ください

「3年ほど前からでしょうか、描きたいものをずっと自由に描けるような感覚になって」

そうお話しになる笹田さん。

大きなきっかけは中東やアフリカへの旅だったようです。

黄色に茶色にオレンジ……

今回、暖かい色が多いですねとお尋ねすると、

そうした土地で目にし、深く魅力を感じた色彩を描いているのだとおっしゃいます。

笹田さんの代名詞といえるほどだった<青>からのゆるやかな逸脱、広がりは、

前回の作品展でもすでにあらわれていましたが、

今回はそれがいっそう推し進められているようです。

「青に飽きちゃって」と冗談めかしておっしゃったり。

抽象画、とカテゴライズされる笹田さんの絵画ですが、

描かれている形象も、旅先で出会った岩場と水の風景だったり、

具体的な光景がもとになっているものも多いのだそうです。

形の自由、色の自由。

お話を聞きながら笹田さんの作品の魅力を、深みを再発見したようでした。

笹田敬子さんの展覧会は4月13日(水)までの開催です。

笹田さんは基本的に在廊のご予定です。

皆さまのご来廊を心よりお待ちしております。

Omult.Venzer展 ザ ワールド オヴ トラヴェラーマン の ダーンラン・ド・ネァン 1F deux & troisで開催中

これほど謎の多い作家を私たちは知りません。
名前からすると出身はヨーロッパのどこか…?
しかしそれも果たして本名かどうか。

オマルトヴェンザー。

…それに加えて今回の展覧会名は「ザ ワールド オヴ トラヴェラーマン の ダーンラン・ド・ネァン」。

「ザ ワールド オヴ トラヴェラーマン」?
え、新しいひと? 誰…?

謎は深まるばかりです。

会場は1F deuxとtroisの2室。
そのあちこちに吊り下げられた「顔出しパネル」状の作品。
そうです、あの、観光地によくあるやつです。

なんとこのパネルが「リバーシブル」!
かわいいコアラに顔をはめているつもりが、こちらから見ると覆面プロレスラーだったり…。

パネルの横に説明があります。


「4500万年前に起こった大規模な地殻変動によって大陸から切り離されたため、独自の進化を遂げた固有種が多い」云々…。


どうやら旅行記の一節のようです。

すると「ザ ワールド オヴ トラヴェラーマン」はやっぱりオマルトヴェンザー氏とは別人で、「ダーンラン・ド・ネァン」は旅行記のタイトル? それともその「トラヴェラーマン」が訪れた国の名前?

謎は深まるばかり…。

スイッチ!

そのほか、オマルトヴェンザーといえば「スイッチ」。ちゃんとスイッチを押していただける作品もあります。

スイッチを押さなくても動きつづけている作品も。

ウィンドウのツタンカーメンもお見逃しなく。目が光ります(スタッフ手動)。

脱力して思わず笑ってしまう作品が並びます。
こんな緊張に満ちた日々だからこそぜひ見て・押していただきたい。


オマルトヴェンザーによる「ザ ワールド オヴ トラヴェラーマン の ダーンラン・ド・ネァン」、会期は3月30日までです。

会場ではこれまでのオマルトヴェンザーの作品をご覧いただける作品集(?)『趣味の本 きょうはO.V 愛蔵版』もお求めいただけます。

ご来廊を心よりお待ちしております。

展覧会紹介ページはこちらから。
http://gallery-shimada.com/?p=7818

森井宏青展 B1F unにて3月30日まで開催

3月19日(土)より、森井宏青さんの展覧会を開催中です。
展覧会紹介ページはこちらからどうぞ。


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ギャラリー島田では、2015年以来の個展となります。
約6年前と同じように、大きなキャンバス作品を制作されています。
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自然環境と、それに関わる生命をテーマに描き続けている森井さん。
制作と向き合うときは、頭の中にあるものをまずはすべて描き切るのだそう。そこから、人の姿が消えたり、また新しい人や動きが生まれたり。「2週間もあればすっかり作品は変わると思います、終わりを決めないと変わり続けるので」と語られていました。
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そして同時に、「かっこつけすぎる」こともできるだけ避けているのだとか。真面目に向き合いつつも、ユーモアの心を忘れず… 
実際に今回の作品にも、神秘的なモチーフや原始的な風景のなかに、魔法のステッキのようなアイテムも登場しています。
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本展は3月30日(水)までの開催となります。
水辺を見つめ耳を澄ますように、秘められた神秘に触れてみてください。
ご来廊をお待ちしております。

中島由夫さんの回顧展がスウェーデンで開催されます

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ただいま作品展を開催中の中島由夫さんの回顧展が今年10月から来年3月の半年にスウェーデン南部ヘルシンボリのDUNKERSKULTURHUSで開催されます。

また、この展覧会に合わせて、イギリスの出版社ラウトレッジから中島さんの書籍が出版される予定です。

 

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今日も来るなり中島さん、会場で制作をはじめました。

現場制作、それに、いつパフォーマンスがはじまるか分からない中島さんです。

 

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昨夜も某所で大きな絵をお仲間とともに制作されたところ。

 

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石井一男さん、蝙蝠と。

長い長いお付き合いの三人です。

会期の終わりがだんだんと近づいてくるのがいまから寂しく感じられます。

3月16日(水)までです。ぜひご来廊ください。

中島由夫展 PAX B1f un と1F troisで3月16日まで開催

中島由夫さん、2017年以来のギャラリー島田での展覧会です。

タイトルは「PAX」(平和)。

展覧会ページはこちらのリンクをご覧ください

 

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中島さんがヨーロッパに渡ったのは1964年のこと。

「渡った」といっても、香港に船で渡っところからは何とヒッチハイク。

はるかユーラシア大陸を横断し、半年かけてようやくヨーロッパ入り。

……しかしこんなふうに中島さんの波乱万丈の半生を追いかけていてはとても紙幅が足りません。

ご経歴についてはまずはギャラリー島田オンライン・ミュージアムの中島さんのページをご覧ください。

https://www.galleryshimada-museum.com/yoshionakajima2022

とにかくヨーロッパに渡ってから60年近く、主にスウェーデンを拠点に活動してこられました。

ギャラリー島田の前身、海文堂ギャラリーでの最初の個展が1985年。

以来、島田誠とは長いお付き合いです。

 

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さて、今回の展覧会ですが、会場にお入りになると、まず作品の量に圧倒されることと思います。

近作だけでなく、これまでの作品もたくさんお持ちいただきました。

以前の作品がアレンジされて新しく生まれ変わった作品もあります。

 

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そして中島さんといえば北欧の太陽をモチーフにした作品。

地下会場、奥は太陽の壁です。

中島さんご自身は本当に活力に満ちた方ですが、どこかしっとりとした、深い優しさをお持ちの方です。

燃え上がって人を威圧する太陽とはちがう、中島さんの描く太陽にもそんなご自身の優しさが、何と良く表われていることかと感じます。

 

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展覧会初日にはパフォーマンスを行われました。

昨年個展を開いていただいた福島千佳さんが中島さんの体にペインティングをし、中島さんが言葉にならない歌を歌います。

なぜとは分かりませんが涙がにじみました。

ヨーロッパの戦争のことも考えました。

もっと涙を流して泣いておられるお客様もいらっしゃいました。

中島さんの、嘘というもののない、まっすぐな心が迫ってくるのだと思います。

 

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もっと中島さんのことを知りたい方には、個人的に小鮒由起子さんが中島さんにインタビューをしてまとめた『Love is All ~長い旅をする太陽のように~』がおすすめです。

伝説となっているアーティスト・コミューン「ウベボタ・シンポジウム」のくだりは大迫力ですし、

何といっても、亡くなられた奥様が素晴らしかったのだと感じさせられます。

苦労をしても、中島さんに自分の絵を描くよう言いつづけた。

中島さんもそれに応え、奥様を深く愛した。

 

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「蝙蝠日記」には中島さんとの最後の展覧会だと書いています。

今日もそうならないと思いますよ、と言ってくださった方がいました。

そう、最後じゃなくてもいいと思います。

でも、結局それは誰にも分からないことです。

この展覧会がすばらしいもの、すばらしい出会いの場になればと、スタッフは日々を送っております。

3月16日(水)までの展覧会です。

皆様のご来廊を心よりお待ちしております。

佐藤有紀展「やま」 1F deuxにて3月16日(水)まで開催

3月、 少しずつ暖かくなり、神戸も春らしくなってきました。

そんな季節の移ろいをより素敵な思い出にしてくださるような、

佐藤有紀さんの展覧会を1F deuxにて開催中です。

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佐藤さんは神戸での個展は初めてとのこと。

deuxの空間構造を吟味するように、作品と作品の響きあいや、空白のバランスなどを見ながら繊細に調整をされていました。

 

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佐藤さんの作品を初めてご覧になった方はしばしば、「気持ちが晴れるような」「爽やかな」と、身が軽くなったように印象をお話しされています。

晴れた空のような鮮やかなブルーや、自然の景色、まさに山や花々などを思い出すような鮮やかな緑、ピンク。光が当たってキラキラと輝く金色。そしてキャンバスの上を大きく走る筆跡に惹きつけられます。

子どもの頃は里山で暮らしていたという佐藤さん。いま、普段忙しくされている合間に、日常から少しはなれて作品の制作をするときは、とても爽快な気持ちになるのだとか。

そのエネルギーや、コロナ禍を経験して遠くに出かけたくなった気持ちなどが作品にも表れているのかも、と仰っていました。

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ギャラリー1Fの展示室は、その日の天気や気温、風、光の変化を感じながら作品を味わえる場所です。そして北野には大きな「山」も・・・。

「やま」と名付けられた本展覧会を、ぜひ日々の空気の温度や香りなどを思い出しながら感じ取ってみてはいかがでしょうか。

 

会期は3月16日(水)までとなります。

皆様のご来廊をお待ちしております。

コウモリ書林2022 3/2(水)までB1F unで開催!

昨年に引き続き、コウモリ書林、2回目の開展です。
展覧会情報はこちらのリンクをご覧くださいませ

 

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本が主役か、絵画が主役か——
ギャラリーのコレクション作品と、オーナー「蝙蝠」の蔵書を並べてご覧いただこうというこの企画。

今回、コレクション作品からは、小さめのサイズの作品をたくさん飾ってみたい!というコンセプトでセレクトしました。
奥深いジャングルのような保管庫に分け入り、あ、こんな素敵な作品もある!と次々「発掘」されてきた作品。
まさに掘り出し物の数々が展示されています。

お気に入った作品がありましたら、普段の展覧会とちがって、
お買い上げいただいたその場でお渡しできます。

 

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そして数の上では作品をはるかにしのぐ書籍。
画集、写真集に展覧会のカタログ…美術書が中心ですが、文学作品や評論も揃えています。
美しい装丁や装画も作品のようにお楽しみいただければと、そんな展示をしております。

(すべてお買い求めいただけます。)

 

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さて、今回、ご来廊いただいた方に蝙蝠3冊目の著書『忙中旅あり 蝙蝠流文化随想』(エピック、2000年)を差し上げております。

90年代の後半にヨーロッパ、アジア各国を旅しながら文化・芸術についてめぐらせた思いが綴られています。

装画・挿画は藤崎孝敏さん。

——その日、蝙蝠は藤崎さん、そしてメゾチント作家の渡辺幹夫さんとロダン美術館で落ち合い、ロダン作品にエロティシズムを感じ、カミーユ・クローデルに思いを馳せ、その後モンマルトルに藤崎さんのアトリエを訪ねます。
ここで描かれる情景は、親密でありながらもどこか緊張をはらんだ画廊主と画家の関係がうかがえるようで、興味が尽きません。
そしてその帰りに蝙蝠はひとり、まだ存命だったジュリーニの振るコンサートに行きますが、どういうわけか指揮者も演目もちがうコンサートが始まって・・・と、そんなユーモラスなエピソードも。

 

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コウモリ書林2022は3月2日(水)まで開展しております。

ちなみに、この「開展」のフレーズは林哲夫さんと戸田勝久さんからの剽窃オマージュです。

ご来廊を心よりお待ちしております。