杉山知子展 ギャラリー島田全館で開催中(1)

杉山知子さんの11年ぶりとなる個展をギャラリー島田全館、3つの会場で開催中です。

展覧会紹介ページはこちらのリンクをご覧ください

 

「colors」「towns」「tomo’s」と3つのシリーズをそれぞれの会場で展開する今展。

まずは1Fのtrois(トロワ)に展示された「colors」からご紹介します。

Marie Claire マリ・クレール」は1937年にフランスで創刊されたファッション雑誌。

20年ほど前に購読していたその古雑誌を処分しようとしていた杉山さんですが、

改めてページをめくり、その色彩の美しさに惹きつけられます。

気に入った色や柄を雑誌から自由に切り取ってコラージュしてできた「colors : Marie Clair maison」シリーズ。

そして切り抜いたあとの雑誌は、切り口からまた奥のページの写真が重なって見え、

いってみればそこに無意識的なコラージュが生まれていました。

それを撮影してプリントした「automatic collage」のシリーズ。

次は同じく1F deux(ドゥ)でご覧いただく「towns」。

杉山さんご自身の描いた絵を四角や三角のかけらに切り取って、

その色とりどりのパーツが上空から見た街並みのように再構成されています。

ここでも杉山さんの卓越した色彩感覚が遺憾なく発揮され、

その色彩のリズムに眺めているだけで心がはずむ作品です。

さて、この「towns」を原寸大で印刷したアートブックを会場で展示しています。

これはNISSHA財団とのコラボレーション企画で生まれたもの。

大変精度の高い技術で印刷されていて、そこに実際に作品が置いてあるようにしか見えません。

蛇腹状のページは伸ばすとなんと16メートルにもなるそう。

世界に2冊しかない、この特別な絵本。

ご自身でページをめくってご覧いただくことができます。

 

それでは今回はここまで。

地階会場un(アン)の「tomo’s」については次回ご紹介いたします。

 

なお、杉山さんの大きなインスタレーション作品が、

兵庫県立美術館で現在開催中の「関西の80年代」展にも展示されています(8月21日まで)。

 

杉山知子展は7月26日(火)まで開催しています。

暑い日々が続きますが、11年ぶりの個展というこの貴重な機会、ぜひお越しください。

皆様のご来廊を心よりお待ちしております。