歌文集『神戸バンビジャンキー』をこの3月に公刊された南輝子さん。
その記念展を地階unで開催中です。
展覧会紹介ページはこちらのリンクをご覧ください。

かつて神戸にあったジャズ喫茶バンビ。
『神戸バンビジャンキー』はそこに入り浸る「ジャンキー」(耽溺者)として青春時代を送った南さんの回想と短歌で綴られた作品です。
幻想とエロスの画家、山本六三さんや、ジュネやアルトーの翻訳者、評論家、小説家として知られる鈴木創士さんら、同じく「バンビジャンキー」な数々の個性的な人々が登場します。
そして跋文を島田誠が書かせていただきました。

『神戸バンビジャンキー』の表紙、この赤、これは南さんの赤です。
カボチャ、ニンジン、ダイコン…この命の燃える色で彩られた野菜たち。
会場では浴びるように生命力あふれる南さんの絵画をお楽しみいただきます。

そして7月3日にはジャズピアニストの板橋文夫さんが駆けつけてライブを開催してくださいました。
新しくリリースされたアルバム「神戸・祈り」からの演奏、そして篠笛奏者の和田沙都子さん、詩人の季村敏夫さんとのセッションも。
鍵盤を叩きつけるような板橋さんの情熱的な演奏。
そこへふと現われる叙情的なメロディー。
心を激しく揺さぶられる感動的な体験でした。

会期は7月5日(火)までです。
はや猛暑の日々ですが、絵から夏を乗り切る元気をもらいに、どうぞいらしてください。
ご来廊を心よりお待ちしています。