河本和子展> 2010.6/26(土)〜7/7(水)
−祖霊の森−

「祖霊」とは。祖先の神霊のことである。河本さんは初期のころ(なんと28年前)から、そうした情念を感じてきた。そして、劇的な痛苦と困憊に晒された今、その情は「祖霊」に相応しい内実を得た。情念とは、年齢不詳、生死の境界すら自在に超えていくものに違いないが、その魂は蝶と化し、祖霊の森を飛び交い、また鳥となって何億光年の蒼空を翔びつづける。
20年も前の個展に
生と死とせめぎ合い寄せ合い水泡(みなわ)なす渚蹴る充実のわが馬よ
と佐々木幸綱の歌を引き
今回は
発火せよ爆発せよ半透明に発光しつつ疾駆する影
を引いた。どちらも佐々木幸綱「夏の鏡」収録の「充実のわが馬よ」よりから。
渚蹴り、疾駆する悍馬のごとく鮮烈なイメージを与えながら、河本和子の花々も街も空も変幻の炎の照射に包まれて豪奢に輝く。
◆B1F deuxにて 12:00〜19:00
※火曜日は〜18:00、最終日は〜17:00まで。
■会場の様子 ※画像をクリックすると拡大して表示されます。







