古典サロンシリーズでは、これまで、女流義太夫、尺八、能管、琵琶、謡、白拍子舞、淡路人形浄瑠璃、講談、落語、能など、日本の古典芸能を多彩に楽しんできました。間近に演者の方のパフォーマンスに触れられる大変貴重な機会であり、またギャラリーならではのアートとのコラボレーションも目から鱗で、毎回充実した空間がうまれてきました。

6年目となる今年は、ちょうど琳派派400年にあたります。琳派をテーマにした3つの伝統文化をご紹介いたします。

日本美術の大潮流・琳派は、芸術分野のみならず、産業、工芸などにも大きな影響を与えてきました。なかでも、京菓子の世界には、「光琳梅」「光琳菊」など、琳派の代表的な意匠を用いた菓子があり、琳派を抜きに語ることはできません。一方、能には、琳派と共通する美意識を描く作品があり、琳派を知ることで能の世界を深く知ることもできるかもしれません。そして、講談にも、琳派をテーマにした話があります。琳派を通して、日本文化を深く知る時間になればと思います。

第1回 2015年10月15日(木) 菓子 講師:太田達
第2回 2015年11月12日(木) 能 講師:林 宗一郎
第3回 2015年12月10日(木) 講談 講師:旭堂南青

*各回 19:00 〜 20:30 (開場18:30) [ 定員30名 ・要予約 ]

会費:各回 一般2,000円(ASK会員1,500円)

◆詳細はチラシPDFをご覧ください

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>>講師プロフィール

第1回 菓子
講師:太田達  おおた とおる

京都の老舗和菓子店「有職菓子御調進所老松」の家に生まれ、現在は主人を務めている。菓子職人でありながら茶人でもあり、京都工芸繊維大学大学院ではお点前の動作を工学的な見地から研究し博士号を取得。持ち前の探究心が深めた膨大な文化的知識は講義や執筆、実践に活かされている。また現代アートとしての茶会をプロデュースするなど活動は多岐にわたり世界中を飛びまわっている。
著作に『源氏物語と菓子』(剛書院)、編著に『京の花街―ひと・わざ・まち―』(日本評論社)ほか。NHK「きょうの料理」「ようこそ先輩」「日めくり万葉集」「美の壷」ほか出演多数。
リヨンビエンナーレ、琵琶湖ビエンナーレ作品参加。

第2回 能
講師:林 宗一郎  はやし そういちろう

観世流能楽師。1979年、寛永2年(1625)より唯一続く京都観世五軒家の家に生まれる。
父・十三世林喜右衛門、及び二十六世観世宗家・観世清河寿に師事。3歳で「鞍馬天狗」初舞台。内弟子修行を行う能楽師が減少する中、家元のもとでおよそ8年間に及ぶ稽古に励む。2011年に独立。2012年独立披露能にて「道成寺」を披く。全国各地での能楽公演や普及活動のほか、市川猿之助や市川海老蔵など歌舞伎との共演や、清水寺での「震災復興支援国際交流演奏会」などにも参加。2013年より「宗一郎の会」を主催。また、台湾や韓国など海外文化交流を行うとともに、神仏の祈りの場での奉納を重ねるなど、能楽を京都から世界へ発信するべく多方面にて意欲的な活動を展開している。平成26年度京都市芸術文化特別奨励者。

第3回 講談
講師: 旭堂南青  きょくどう なんせい

上方講談師。1980年生れ。大阪府立東住吉高等学校芸能文化科(4期)卒。近畿大学文芸学部 卒。
2004年に旭堂南左衛門に弟子入り、南青となる。現在、上方講談協会 会計担当。
大阪、京都、東京などで講談会を多数開催。若手講談師としてテレビ出演も。
その他、2014年3月 フランスパリ日本文化会館において、フランス語南京玉簾で好評を得る。
2014年4月〜 東大阪市立縄手南中学校において、日本初の講談師アドバイザリースタッフとして参加。
「国語」「社会」の授業において、日本人として身に着けなければならない、礼節、教養を、講談を題材にして分り易く伝える為に教壇に立つなど、
活動は多岐にわたる。

コーディネーター・進行: 濱崎加奈子 はまさき・かなこ

神戸出身。京都大学文学部(美学美術史学)卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。学術博士。京都工芸繊維大学特任准教授を経て、現在、専修大学文学部准教授。同志社大学特別講師。「香道の美学」「伝統文化プロデュース論」をテーマに研究を続けるとともに、国内外にて伝統文化に込められた知恵と美意識から学び・遊び・広める活動を行う。「伝統文化プロデュース 連」代表。江戸時代の儒者・皆川淇園の学問所「弘道館」を再興するとともに建造物の維持ならびに、伝統文化を通した人間教育事業を展開する「公益財団法人有斐斎弘道館」代表理事。北野天満宮和歌撰者。著作に、『京の花街―ひと・わざ・まち』『ふろしき』『京菓子と琳派ー食べるアートの世界』他。

協力: 公益財団法人 有斐斎弘道館 ゆうひさい・こうどうかん

弘道館は、江戸中期の京都を代表する儒者・皆川淇園(みながわ・きえん / 1734-1807)が創立した学問所。淇園は開物学という独自で難解な学問を創始したが、詩文や書画にも優れた風流人で、門弟3千人とも言われた。 有志による建造物保存とともに、現代における弘道館の再興をめざして、「能あそび」をはじめとする日本文化を楽しむ講座や茶会、展覧会等を開催している。

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