□■□ 2018年2月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1400号 2月16日

□■□ 2018年2月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1400号 2月16日

             ベルリンから       

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1 蝙蝠日記   運命との付き合い方

2 展覧会へのお誘い   加藤竜「ハラキリ御免!」

3 今日の言葉  
「止まっている時間」というものを次の時代に送りたい。
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1 蝙蝠日記  ベルリンからの手紙 「運命との付き合い方」
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運命についての概念は人それぞれ異なるものだと思う。どのような環境に生まれるかなど
自分の意志では変えることができない運命、そして解釈の仕方によって意志的に変える事
が可能な運命も存在すると私は考える。日常起きる様々な現象は恐らく全て偶然性という
より、必然性から生じるのではないだろうか。その個々の要因を全て解明できないため、
人はそれを「運命」という言葉で解釈しているのだろう。
その「運命」という言葉に置き 換えられた現象の要因を察知し、うまくそれと付き合うこ
とが実り豊かな人生を送るため の鍵になるのではないだろうか。
高校卒業後日本を離れ約20年、ベルリン芸術大学を経て現在ベルリンを拠点にドイツ国 外
で作品発表を続けているが、自分のこれまでの道のりを振り返ってみると、運命に対する
この概念が重要な役割を果たしてきたように思う。
テーマは日本を離れた時から一貫し 自然と人間の関係そして環境問題に重点を置き、人々
にメッセージを訴えるために作品を 描き続けてきた。
早い時期に日本を離れこのテーマに行き着いたことは、やはり運命的要因が理由となって
いる。幼いころに父から囲碁を教え込まれ、プロ棋士になるため東京のあるプロ棋士のも
とへ弟子入りさせられたこと。
一見すると芸術とは全く関係ない道のりに感じられるだろう。しかしこの異質な道のりが
私の芸術の核となり、私の人生の基盤となる。幼いころから絵を描くことに夢中になって
いた私は中国山地の自然豊かな山奥で幼少を過ごし、9歳の時突如大都会に出され6年間
内弟子生活を送る。しかしこの大きな環境のギャップが常に幼い私に自然と人間について
考えさせ、当時ある本屋で手にしたモネ の画集が自分をアートの世界へと向かわせること
となる。 今回ギャラリー島田で展示される作品も、これまでの自分の運命との関わりから
生れたものです。
そこから湧き出たメッセージを感じ鑑賞していただけると幸いです

加藤竜さんがgallery Information 1月号の「美の散歩道」N067に寄せたエッセイです。
 
その加藤さんをベルリンから迎えます。

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2 展覧会へのお誘い  「ハラキリ御免!」 

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加藤竜 「ハラキリ御免!」 2月17日(土)ー28日(水)
作家のメッセージをどうぞ
http://gallery-shimada.com/?p=5132

迫力に満ちた会場風景をスタッフ I  がレポートします。
http://gallery-shimada.com/blog/

加藤さんは19日(火)まで在廊 ベルリンに戻られます。

この機会に是非、ご覧いただき、交流してください。

◆ 2月17日(土)17:00〜 オープニングレセプション
◆ 2月18日(日)14:00〜 加藤竜アーティストトーク 聞き手:島田誠

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3 今日の言葉
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じっとしている、いつのまにかじっと考え込んでいるような、そういう止まっている時
というのはとても大切なことが一杯詰まっている時間です。
どのみち皆死ぬ、わたしもそのうち死んでいくのですが、その中で生きている実感、そ
こにはつらいことももちろんたくさん含まれていますが、その実感がたくさん詰まった
「止まっている時間」というものを次の時代に送りたい。
石牟礼道子「蘇生した魂をのせて」P128

人間の文明を向上させるいっさいのもの、つまり博愛、献身、養育、哀悼の念は、
すべて女性に始まるということが出来る。 バハオーフェン「母権制」より 
石牟礼道子「言葉、いのちの海」P58からの引用

2月10日 逝去されました。90歳でした。

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■□■□ 2018年2月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1399号 2月10日

■□■□ 2018年2月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1399号 2月10日
 
         こんなに面白い展覧会もなかった

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1 蝙蝠日記  謎の神戸

2 展覧会へのお誘い  「旅の窓から2」

3 サロンのおしらせ  Memorial Bookで振り返るギャラリー島田の歩み

4 今日の言葉   新しいコラム 「旅にしあれば」
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1 蝙蝠日記  雪に埋もれた盛岡から
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40周年は沢村澄子展を津高和一展で幕を開けました。
岩手の盛岡から10日あまりの滞在。豪快かつ繊細。みんなを巻き込んで、沢
村さんは巻き込まれて??
お手紙に「現実は小説より奇なり」「夢のような神戸」でも、全ては謎のな
か。
要は Batman magic のようです。
私信でした。ごめんなさい。

そしてcollection展も大きな作品をそろえてご覧いただき、築山有城展が続
きました。
http://gallery-shimada.com/?p=5122  (開催中)

デビューした福島千佳さん。
4年間の助走を経て飛び出した「宇宙旅行」。
気持ちのこもった作品。大胆な空間構成、人柄も相まって連日多くの方が楽
しんでおられました。
そして驚くほど多くの作品が求められました。
これからです。

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2 展覧会へのお誘い
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40周年記念 こうもり鉄道でゆく「旅の窓から2」
ギャラリー島田コレクションによる40年   2/10(土)~28日(水)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
こんな展覧会です。
http://gallery-shimada.com/?p=5137

今回は、出発のターミナル駅(1月20日 〜31日)に続く駅です。それぞれの
停車駅(collection展)では今までもユニークな企画を作ってきたstaffが
art-chefとなりcollectionを素材として逸品をご用意(curation)いたしま
す。
「旅」「駅」として、なによりも郷愁を誘います。
art-chef、であり西村功先生がよく描かれた車掌さんはスタッフHです。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=7618

窓の眺めが変わるように作品も変わるかもしれません。

  

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3 サロンのおしらせ
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Memorial Bookで振り返るギャラリー島田の歩み No.2
ギャラリーで展覧会をされた作家さん方が、個展の度に記念に残して下さて
いる記念の絵を今回映像にまとめました。
大変、好評でしたので、限られた人数で、シリーズ化していきます。
貴重な画像を見ながら、島田が40年を振り返り、お話させていただきます。
ご覧いただく画像は同じですが、島田の語りは即興です。
次回は2/24(土)14:00〜 25名様。
無料ですが、準備の都合、ご予約お願いいたします。
info@gallery-shimada.com

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4 今日の言葉   旅にしあれば
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40周年を記念してgallery informationに新しいコラム「旅にしあれば」を
スタートしました。


確か二〇〇六年秋だったと思う。ギャラリー島田に島田誠を訪ねた。近々オ
ープンする大学の文化講座にご協力いただけないかという頼み事であったが、
快く、応諾していただいた。さらに私が石井一男の絵に心ひかれて取材を重
ねていくなか で、島田との交流も深まった。
絵の目利きであることは無論のこと、広く文化全般への造詣深く、プロデュ
ース力に優れた人だった。その底に、氏の志が 潜んでいることが感じられ、
ちょっと得がたい人であることを知っていった。 石井が島田のもとを訪ねた
のは、たまたま、である。ギャラリーが発行しているインフォメーションを
読んで、このような人なら自分の絵を見てもらえるかもしれない……。
やがて石井の個展が開かれ、「女神像」は話題を呼んだ。 以降、個展は毎年
開かれ、石井は人気画家となっていく。拙著『奇蹟の画家』は、無名のまま
に埋もれていた画家と、そういう画家を発掘した島田の物語である。 ギャラ
リーがスタートして四十年。島田が見いだし、サポートしてきた画家は数多
い。氏の言葉に「絵の居場所」があるが、 この間、氏のプロデュース力に
よって居場所を得た絵は随分の数に上るだろうと思う。
プロデュースとは視えにくい仕事であるが、文化はすべて、プロデューサー
がいて世に現れる。島田にはこれから先も長く 長く頑張ってほしいと願う
が、世の習いとしていつか活動が止まるときがやってこよう。そのとき私た
ちは、氏の仕事の意味と 存在の大きさを、愕然とする思いで噛み締めること
になるだろう。

後藤正治(ノンフィクション作家)

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■□■□ 2018年2月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1398号 2月2日

■□■□ 2018年2月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1398号 2月2日
 
           安藤忠雄空間に挑む
             二人の作家
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1 蝙蝠日記  安藤忠雄空間に挑む

2 展覧会へのお誘い  築山有城展
            福島千佳展

3 トークサロンのおしらせ 築山有城トーク 
              2月3日(土)17:00〜  聞き手:猪子大地 
2 今日の言葉 みちはどこへつうじているのか
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1 蝙蝠日記  安藤忠雄空間に挑む
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ギャラリー 島田の三つのギャラリーは
Un deux Trois と名づけられています。
2000年、2003年、2016年のオープンです。

リランズゲートという建物そのものは1986年に安藤忠雄さんが設計した商業
ビルです。
私たちもこの空間を愛しながら絶え間なく格闘していると言っても過言では
ありません。

white cubeを前提として展覧会をこなすということにはならず、毎回、作家、
作品、スタッフが展示空間を創るために格闘しているとも言え、鍛えられて
いるとも言えるかもしれません。

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2 展覧会へのお誘い
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築山有城展「Diver」 2/3(土)〜14(水)
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安藤忠雄空間とギャラリー島田のwhite cubeが築山有城の渾然たる作品とな
りました。
スタッフIがブログで種明かしをしてしまいました。

展示作業風景をお楽しみください。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=7599

7年ぶり、2回目の築山有城展

前回が「Jumper」
今回が「Diver」

さてどんな意味でしょうか。

http://gallery-shimada.com/?p=5122

  

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福島千佳展 2/3(土)〜8(木)
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展示作業風景です。
なんと三人の工務店の方が作業をしておられます。別の日にも念入りに打ち
合わせを。
その時に私もいろいろアドヴァイスをしましたが、安藤忠雄空間をこんな風
に取り込んだ例はありませんでした。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=7610

4年前から打ち合わせにはいり、作家も挑戦を続けてきました。

作家の初々しい言葉です。
http://gallery-shimada.com/?p=5125

微細に描かれた大作「宇宙旅行」をゆっくりとお楽しみください。

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3 トークサロンのおしらせ
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2月3日(土)17:00〜
築山有城トーク
聞き手:猪子大地 予約不要  無料 *豆付き(先着20名様)

このトークでは、作家の築山有城、聞き手の猪子以外の方々に、トークのお
題を決めていただくという内容になります。
2月3日までに、info@gallery-shimada.comまでお送りいただく、築山有城本
人にお会いいただく等形式は問いません。

ご応募いただいたトークタイトルを、2月3日当日に抽選させていただきます。
皆様のご応募お待ちしております。

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4 今日の言葉
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みちはどこへつうじているのか
こどもたちはまだここしかしらない
すなぼこりをあげてとっくみあっている

ははおやはもうしっている
せかいがどんなにふたしかなものか
うたはつかのまのなぐさめ

あおぞらにうかぶくもはすぐにきえる
にんげんはせんそうをするいきもの
ながされたちはだいちにかえる

たちがれたきにことりがとまる
せんのみちにまよいながら
こころはほほえみのあしあとをさがす

谷川俊太郎 彼女は吠え 僕たちは遊ぶ

1928年の同名のクレーの作品に谷川が詩をなした。

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■□■□ 2018年1月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1397号 1月23日

■□■□ 2018年1月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1397号 1月23日
 
           Memorial Bookで振り返る
              ご予約のお願い

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1 蝙蝠日記  サロン ご予約のお願い

2 今日の言葉 図書館とは現代の洞窟である
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1 蝙蝠日記  ご予約のお願い
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第334回土曜サロン Memorial Bookで振り返る ギャラリー島田の40年
560点にも及ぶ画像(作品写真)で辿るギャラリーの歩み
島田誠の解説とともにご覧ください。
1月27日(土) 14:00〜 ギャラリー島田
予約不要とご案内してきましたが、内容も充実していて、かつ貴重でもあり
ます。
人数把握と会場準備の都合で、ご予約下さい。
メールinfo@gallery-shimada.com
またはFax.078-262-8058 までお願いいたします。
なお、同じ内容で
2月24日(土)14:00〜
5月5日(土)14:00〜 にも開催を予定しております。

海文堂ギャラリーの1992年から始まったMemorial Book。
個展や、サロンで登場された作家の皆さんに、このために描いていただいた
作品、言葉などが560点にもなりました。
これそのものがギャラリーの歩みの証言者でもあります。
その全部を画像として編集しました。
作品であったり即興的であったり、別の面が現れたりととても興味深いです。

元永定正、上前智祐、嶋本昭三、村上三郎、浮田要三 荒木高子 堀尾貞治
ARMAN CEZAR、吉増剛造、黄鋭、八木マリヨ、植松永次 などなど。
例えば石井一男さんでいえば初個展から今にいたる個人史を見ることでもあ
ります。

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2 今日の言葉  図書館とは現代の洞窟である
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図書館とは現代の洞窟である。さまざまな場所に情報が配置され、利用者で
ある読者は「好奇心」という灯りを頼りに迷宮に足を運ぶ。そこには何があ
るかではなく、何を読むかがとても大事なことになる。 
藤本由紀夫さんの言葉である。
(「図書館という書物」展覧会パンフレット 日比谷図書文化館から)
私こと、蝙蝠は寝室に美術書、小さな書斎では書籍に囲まれている。
私の洞窟である。
そういえば洞窟こそが蝙蝠が棲息するところだ。

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■□■□ 2018年1月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1396号 1月20日

■□■□ 2018年1月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1396号 1月20日
 
              旅の窓から

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1 蝙蝠日記  40周年記念 こうもり鉄道でゆく

2 神戸塾 土曜サロン

3 40周年記念 トラベラー まだ見ぬ地を踏むために

4 今日の言葉 唯も行ったことのない遠くへ行ってみたい。
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1 蝙蝠日記 こうもり鉄道でゆくギャラリー島田コレクションによる40年
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今日から始まります。

ギャラリー 島田は三つの空間からなっています。Un  Deux Troisです。
初めての試みとして、この全てを使ってのギャラリー 島田collection展が
はじまります。

「旅の窓から」は年間を通じて折々に開催されるcollection展と、歩みを像
で振り返るサロンのことをいいます。
今回は出発のターミナル駅(1月20日〜31日)です。

数多くのcollectionから、旅立ちに相応しく三つの場に相応しい作品を選び
ました。

普通はギャラリーはこんなcollectionはしないと思います。
作品が大きい。
重い。
暗い。
でも、、それだからこその力がある。

Un(地下)では堀尾貞治さんの新作をはじめとする大作を中心に。
Deuxでは木下晋(鉛筆)、忠田愛さん、Fernand Montesさんなどモノトーン
の作品。
Memento Moriの気配に満ちています。
Troisでは具体美術や山内雅夫など大切にしている作家たち。

資料とともにご覧いただきますが、ゆっくりと時間をお過ごしください。

http://gallery-shimada.com/blog/?p=7587

今回は出発のターミナル駅ですが、こうもり鉄道は鈍行ですから、すぐに次
の停車駅につきます。
2月10日〜28日まで。そのころには駅長 (staffがart-chefとなりcollection
を素材としcuration)が就任しているでしょう。

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2 第334回土曜サロン Memorial Bookで振り返る ギャラリー島田の40年
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1月27日(土) 14:00〜 ギャラリー島田Trois 予約不要 無料

海文堂ギャラリーの1992年から始まったMemorial Book。個展や、サロンで
登場された作家の皆さんに、このために描いていただいた作品、言葉などが
580点にもなりました。
これそのものがギャラリーの歩みの証言者でもあります。
その全部を画像として編集しました。
作品であったり即興的であったり、別の面が現れたりととても興味深いです。

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3 40周年記念
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40周年記念 トラベラー まだ見ぬ地を踏むために
40周年記念 旅の窓から こうもり鉄道でゆく

何か似ていますね。
前者は国立国際美術館(NMAO)で明日21日から始まる記念展のタイトルです。
ギャラリー島田は40年目に入ったということで、今年、全体が40周年を考えた
企画で、最後で40周年が完結することになります。

今日、私はNMAOのTRAVELERSのReceptionに行ってきます。
http://www.nmao.go.jp/

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4 今日の言葉
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夜の底に潜む自由
遠くへ 遠くへ。
唯も行ったことのない遠くへ行ってみたい。

夜の底に届くように。
そこに何があるのか見届けたい。

(桐野夏生「だから荒野」より)

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■□■□ 2018年1月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1395号 1月16日

■□■□ 2018年1月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1395号 1月16日
 
         ゴールドベルク変奏曲が鳴っていた

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1 蝙蝠日記

2 公益財団法人「神戸文化支援基金」からのおしらせ

3 今日の言葉 一日一日を自分なりに生きる
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1 蝙蝠日記
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7日からはじまった沢村澄子展から―週間たった14日(日)、沢村さんのト
ーク「書よ、街へでよう!」(第333回日曜サロン)を開催しました。

盛岡から来られているし、私の方の告知も十分ではない。来られる方が少な
かったらどうしようと心配しましたが満席で驚きました。

朝から、床置きだった「いろはうた」の大作をスタッフのアイデアで外の壁
に展示。
こんな展示は私には考えもつきませんでした。

沢村さんのスライドとお話し。そして私との対話、皆さんの質問。二時間を
超えました。

私は離れたところで解説する沢村さんの声が全く聴こえず(内容は大体事前
に理解していました)、その間、会場を埋めた作品に眼をやっていました。

これは沢村澄子の「いろは歌による変奏曲」だなと思いました。
仮名あり、平仮名あり、漢字あり、抽象あり、形象あり。

と、思ったとたんに、バッハの「ゴールドベルク変奏曲」が鳴り出したので
す。
グレン・グールドでした。

大変好評な沢村澄子展は、18日(木)16:00までです。お運びください。

http://gallery-shimada.com/?p=5079

2018年1月17日に思いを馳せて

阪神。淡路大震災から23年。
寒い朝にあの日に思いをこらしています。
あの日、あの朝を忘れないわけではありません。
「アートエイド神戸」という文化芸術の力で街を復興させる広範な運動を始
めました。

そしてその経験は「アーツエイド東北」へと受け継がれていきました。しか
しその源泉は、震災を忘れない、亡き人を追悼するということにとどまりま
せん。

今、ギャラリーで開催している「津高和一 架空通信」も「沢村澄子展」も
神戸の震災、東北の震災と関わり、私が二つの震災に関わることで実現した
ものです。

私たちにとっては自然災害だけでなない文明的危機に直面していると思いま
す。
忘れてはいけないことの順序と作法を誤らせることなく、出来ることをして
いきましょう。

1月17日のこの日に、津高和一さんの作品と並んで林哲夫さんの「1月17日 
長田」を飾ります。(16日〜20日)

http://gallery-shimada.com/?p=5079

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2 こぶし基金(公益財団法人神戸文化支援基金)からのおしらせ
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2018年度芸術文化活動助成事業を募集しています。
応募締め切りは1月19日です。お急ぎください。
応募要項は下記でご覧ください。
http://kobushi-kikin.com/support.html

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3 今日の言葉
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世代を問わず、時代を問わず、長い一生だろうが、短い一生だろうが、一日
一日を自分なりに生きる。それを積み重ねる。(略)それだけが唯一の希望
の源泉、と私は思うのです。(柳原和子)

後藤正治「節義のために」P335より

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■□■□ 2018年1月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1394号 1月11日

■□■□ 2018年1月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1394号 1月11日
 
           「書よ 街へ出よう」

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1 蝙蝠日記

2 展覧会案内

3 今日の言葉
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1 蝙蝠日記
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7日(日)11:00に 沢村澄子展で幕を開けました。
花士 珠寶さんの献花
ふさわしい厳しくも美しい立花がエネルギーに満ち満ちた沢村空間とあいま
って、床にはまだ「いろはうた」が各字墨の溜まりとしてありとてもうつく
しく調和していました。

遠くからもお見えになり、いつもと違う風雅を漂よわせています。

14日(日)14:00から 沢村澄子のトークを開催します。
第333回日曜サロン「書よ 街へ出よう」 聞き手:島田誠

寺山修司(青森県)は「書を捨てよ 町へ出よう」と言い
沢村澄子(岩手県)は「書よ 街へ出よう」と伝えます。
東日本大震災を期に街へ出た沢村の実践を画像を交えてご覧いただきます。

予約不要 無料

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2 展覧会案内 
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沢村澄子展
http://gallery-shimada.com/?p=5079

展示作業風景を猪子大地が報告いたします。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=7577

津高和一 架空通信
http://gallery-shimada.com/?p=5079

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3 今日の言葉
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沢村澄子は異端な書家である。それは書という表現の本質を問うことから自
分の表現を「用意」から「率意」(=本質)へとストレートに向かうことと
定める。
「用意」は「理解」を生む。しかし「率意」は「感動」を生む。しかしこの
二項対立を克服させたのが震災体験であったという。「用意」を認めながら
も、沢村は頑として言う。
芸術をする精神とは、爆発的、暴力的、破壊的エネルギーに満ち満ちたもの
でなければならない。絶えず関係を壊し、秩序を変え、そこにエネルギーを
生み出し、生命ほとばしる次なる新しいものを創ってゆく、そのような、ど
こまでも力強く、果てしなく生産的なものであるべきはずだ。

沢村澄子「書の率意を考える」からの島田による引用である。
今しがた読んだところだ。私の直観がここに書かれていることがお分かりだ
ろう。

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■□■□ 2018年1月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1393号 1月7日

■□■□ 2018年1月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1393号 1月7日
 
              幕を開けます

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1 蝙蝠日記  どなたでもどうぞ

2 展覧会へ 

3 今日の言葉  四つの掌がむすばれて
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1 蝙蝠日記  あと四日に思うこと
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7日(日)11:00に 沢村澄子展で幕を開けます。
12:00から花士 珠寶さんが献花されます。

私は2日から4日まで 初めて家族8人で旅をしました。
高松、小豆島、豊島、犬島、直島。
すべてアートを訪ねる旅でした。
次号で報告させていただきます。
4日、遅くに帰宅
5日には10:00から盛岡からの沢村さんを迎え、たくさんの荷物を受け取り
展覧会の構成などを相談。
15:00から大作の現場書き
それから二日間にわたり終日、高温で暖房。そして除湿。
今夜中続けて乾くかどうか。
とても迫力がありそして美しい。

今夜、乾ききることを天にまかすしかない。

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2 展覧会へ 
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沢村澄子展
http://gallery-shimada.com/?p=5079

展示作業風景を猪子大地が報告いたします。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=7577

津高和一 架空通信
http://gallery-shimada.com/?p=5079

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3 今日の言葉 四つの掌がむすばれて
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孫たち三人が砂浜をいく
坂を上がる
路地をいく

初めて会って
大好きになって
四つの掌がむすばれて

姉たちの一歩を
四歩
走るように

迪がいく

川島猛アートファクトリーで
宇宙華の色彩と踊り
オブジェと遊ぶ

地中美術館の
ジェームス・タレルでは
澄切った空から

迪は微笑みの光を浴びた

姉たちの千歩を
四千歩駆けた迪よ

いずれ解かれねばならない
としても
むすばれた四つの掌は
その温もりと踏んだ地の記憶を

私は
どこまでも駆ける
迪の記憶を

いつまでも

注記
三人の孫
響子(高校一年) 英里夏(小学五年) 東京在住
迪(一歳九か月) 神戸在住

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■□■□ 2018年1月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1392号 1月1日

■□■□ 2018年1月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1392号 1月1日

          新しい年に
       
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1  蝙蝠日記  気持ちのいい元旦 日の出

2 展覧会へのお誘い 津高和一  架空通信

3 今日の言葉  「デタッチメント」する他はない

4 こぶし基金から
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1 蝙蝠日記    新しい年に

今年もよろしくお願いします。

今日、一日は皆さまはどのように過ごされましたか?
私は
大晦日の紅白も除夜の鐘にも心は向かず、元旦のスポーツにも夢中になれなくなりました。
でも30日、31日と読書に夢中でした。
29日に三宮へ出てジュンク堂へ買いに行った本が
「詩人なんて呼ばれて 谷川俊太郎 尾崎真理子」新潮社 。
神戸の街を望みながら、暖炉を焚き、ゆっくり丁寧に珈琲をドリップし読み始めたのが
まだ暗い5時。
たちまち引き込まれて、いっぱいの付箋とメモ。
これはもう、良かったです。
その余韻が、他のことに心がいかなくなったことに繋がっているのか
単に老境なのか。

元旦は迪ちゃんを交えて初めての自宅でのお正月。
ゆったりとおせち料理を食べて、初詣に行ってきました。
とは言え、北野天満宮はあるいて3分くらいですし、程よい賑わいでした。

このところ私を包んでいる「ありがとうございます」の思いを込めて手を合わせてきました。

皆様へ
今回のメルマガは、朝早く旅立つので忙しい島田容子編集長を煩わすことなく島田誠
が送信いたします。
整っていなければ、そのためです。
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2 津高和一  架空通信 
 ギャラリー 島田Troisで7日からです。
 島田容子がBlogで報告します。
 http://gallery-shimada.com/blog/?p=7565

 沢村澄子さんは5日に盛岡からこられ、展覧会は7日からです。
http://gallery-shimada.com/?p=5079

 お楽しみに。
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3 今日の言葉
日本の中では「コミットメント」は同時に個人が集団に帰属することを意味する。
そして個にこだわろうとすれば「デタッチメント」する他はない。

「詩人なんて呼ばれて」の中で
谷川俊太郎さんが自分の立場として頻繁に使っていて印象的な言葉。

それは普段、私が意識していることに繋がり、強く共感しました。
辞書によれば
デタッチメント(Detachment)とは、 ノンアタッチメント(non-attachment)ともされ、
ヒトが世界における物事、人物、価値観などへの愛着欲求を克服し、それによって
より高い視点を獲得するという概念である。

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4 こぶし基金より
2018年度芸術文化活動助成事業は 応募締め切りは1月19日です。
http://kobushi-kikin.com/support.html
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公益財団法人「神戸文化支援基金」(こぶし基金)は兵庫・神戸の文化の土
壌を豊かにする芸術活動に助成しています。
本基金へのご寄付は、公益財団法人への寄付として寄付控除の対象となりま
す。

・銀行口座:
 みなと銀行 北野坂支店 普 1656831 公益財団法人神戸文化支援基金
・郵便振替口座:
 公益財団法人 神戸文化支援基金 00950-0-322393
 他行から振込みの場合は店番 099 当座 0322393

銀行からのご寄付の場合は必ず、お名前、ご住所等をメール・FAX等でお知
らせ下さい。
MAIL kobushi-nakai@gallery-shimada.com (事務局中井)
FAX 078−262−8058
HP http://kobushi-kikin.com/
blog http://kobushi-kikin.com/blog/

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■□■□ 2017年12月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1392号 12月31日

■□■□ 2017年12月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1392号 12月31日  
            新しい年にむけて

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1 蝙蝠日記  2018年を思う

2 展覧会へのお誘い 沢村澄子展
           津高和一 架空通信

3 今日の言葉  全てに感謝の気持ちを抱きながら
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1 蝙蝠日記  新しい年にむけて
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今年、11月で75才となりました。
繰り返し、私の人生は75年と言ってきた。平々凡々だった父の人生に重ねな
がら。
ますます頑張っているように言われることが多いけど、そんなことはありま
せん。
いままでの生き方において私はいつも「託されたこと」を心をこめて取り組
んできました。
そのことがあまりに多いだけです。

新しい年に

ギャラリーは40年目を迎えます。
地域に根差しているギャラリーですが俯瞰することによって見えてくる航跡
があります。
人が生きてきた姿のように、その佇まいは消すことはできません。
ギャラリーは Un Deux Troisの三つがあります。ここを舞台に、1週間、2週
間、1ヶ月と組み合わせながら全体としてギャラリー島田の仕事を問いたい
と思います。

・三つで全体を使って1ヶ月は初登場の藤本由紀夫さん(4月)と榎忠さん
(6月)。
・三つで全体を使って2週間は元永ファミリー(5月)。
・二つを使って2週間は初登場の沢村澄子さん。40周年幕開けです。
他に初登場は加藤竜、福島千佳、南野芳恵、倉富泰子、住谷重光さんなど。
その間にコレクションを縫うようにご覧いただきます。

楔を打つように

充実した神戸塾を。そして40年の航跡をご覧いただく試みを随所に配します。

兵庫・神戸の文化の土壌を豊かに

公益財団法人「神戸文化支援基金」が25周年を迎えました。
1992年に建ち上がってから市民の皆さまから寄せられたご寄付が9千万円を超
えています。
芸術文化への市民からの支援としては凄いことですね。
2018年は、さらに新しい段階へとすすみたいと思います。
皆様とともに真に創造的なプロジェクトを育てていきましょう。

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2 展覧会へのお誘い 40周年の幕が上がります
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幕開けは岩手県、盛岡からお迎えしての
沢村澄子展です。
二つのギャラリー を使っての大きな個展となります。
http://gallery-shimada.com/?p=5079

もう一つが
津高和一 架空通信 です。
http://gallery-shimada.com/?p=5082

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3 今日の言葉
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全てに感謝の気持ちを抱きながら

私事で恐縮ですが
お正月は家族全員(孫たち3人を含めて8人)で初めての旅行をします。
東京の孫の響子、英里夏と神戸の迪は初対面ですね。
高松の「川島猛アートファクトリー」を訪ね、小豆島などを周る三日間。
川島先生がNY時代、私はよくお世話になり、島田剛(長男)は国連に勤務し
ていたころ、小さかった孫とともに先生のアトリエをお尋ねして以来です。
https://kawashima-af.com/
小豆島では島田陽の設計した建物などを訪ねます。

島田陽は時おり、このメルマガに登場します。
島田剛については9月に出版されたジョセフ・E・スティグリッツ(2001年ノ
ーベル経済学賞)の「生産性を上昇させる社会 LEARNING SOCIETY」(東洋
経済新報社)の序文で名が上がっていました。
大学時代から発展途上国への関わりを続けて、そのために仕事を選んできた
ことを知るだけに、うれしいことです。

その序文ですが
『本書の執筆のきっかけになった問題提起の一つは、日本の成功の要素のう
ち、他の国々、とくにアフリカ諸国で採用できるものは何か、ということで
した。私は国際協力機構(JICA)との共同研究に携わってきました。これは
緒方貞子氏が理事長だった時に始まったものです。JICA研究所では細野昭雄
氏と島田剛氏にとくにお世話になりました。世界銀行のかつての同僚である、
コロンビア大学のアクバル・ノーマン氏とは、発展途上国をラーニング・エ
コノミーにする産業政策の採用を一緒に研究しました。この政策を過去の産
業政策と区別するため、私たちは「ラーニング・産業・技術政策」と呼ぶこ
とにしました。アフリカの開発についての会議であるアフリカ開発会議(TI
CAD)に日本が参加したことで、アフリカの指導者たちと本書の考えを共有
する機会に恵まれました。(後略)
2017年7月 ジョセフ・E・スティグリッツ』

二人の息子、そしてそのパートナー。みんな若き日の志を育てて今をいきて
いることを、うれしく思います。孫たちもそうであって欲しいと願いつつ。

2018年 大晦日に。

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