□■□2014年12月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
Info―1045号
貝原俊民さんとのお別れ
1蝙蝠日記 未来に向かって希望をもつことが出来る社会。
2ギャラリー島田から 2014年の営業はすべて終了いたしました。
適宜、HPやメルマガで報告させていただきます。
3 「加川広重巨大絵画プロジェクト2015」 HP
4 今日の言葉 幸福に遇う人を観ると、多くは惜福の工夫のある人だ
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蝙蝠日記 未来に向かって希望をもつことが出来る社会
去る24日、兵庫県公館で前・兵庫県知事、貝原俊民さんの「県民お別れの会」があり、出席しました。多くは市町関係者、団体代表者のみなさんでしたが、私もお招きいただき、 この20年のこと、貝原さんと私との接点について様々に思い巡らせていました。
◆
会場の佇まい、式典の進行も、井戸知事、安藤忠雄さんを初めとする弔辞にも心が籠り、
貝原さんの仕事と人柄をよく伝えていました。
兵庫を愛し、芸術文化をレスペクトされ、人々に対する愛と公平な眼差しを持っておら
れました。広い心を持っていないと、1匹狼のような自由人である私を事あるごとに呼ん
だりはしないです。
◆
それは阪神淡路大震災からの復興が結んだ縁でもありました。
私は1995年2月17日に「アートエイド神戸」という広範な運動を初め、1995年7月17
日、知事直轄で12名の有識者で構成する被災者復興支援会議が発足し、そのメンバーと
して呼ばれました。あらゆる課題について毎週、1〜2日、円座になって熱のこもった議論
と重ね、次々と提言を纏めていきました。
その40ヶ月の記録は下記でお読みいただけますが、これは画期的な活動でした。
http://web.pref.hyogo.jp/wd33/documents/000047886.pdf
震災からの創造的復興に向けて文字通り口角泡を飛ばす議論を重ねました。後日、この
会議を行政側として手伝ってきた人たちが「この人たちが、こんなに熱くなって議論をす
るのか」と衝撃を受けたと口々に語ったのものです。
◆
1996年6月には総理府の地方分権委員会(委員長諸井秩父セメント会長)が神戸で開か
れ貝原さんは「行政は市民をもっと信頼してもいい」と冒頭で挨拶をされ、なぜか私も
発言者として隣にいたのでした。
そして「忙しくしておられるけど、お店のほうは大丈夫なの?」と笑いながら声を掛けられたこと、「震災復興推進会議」で「文化を後回しにしないで」という直訴にすぐ応えて 文藝出版の助成制度が出来たことなど、いろんな場面が蘇りまし。
◆
兵庫を愛し、県民市民を愛し、夫人を家族を愛し、文化芸術を愛された貝原さん。
まだまだお元気で意欲を燃やし「高齢者や若者が輝かしい未来に向かって希望をもつ
ことが出来ることができる」社会への取り組みをされていましたのに。残念です。
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「加川広重巨大絵画プロジェクト2015」 HPが未完成ですが出来ました。
これから、どんどん発信していきますのでアクセスしてください。
類例のない規模、内容で、プロジェクト全体がまた挑戦的な創造作品です。
http://www.kagawaproject.com/index.html
■■■今日の言葉
明治の文豪幸田露伴は「幸福に遇う人を観ると、多くは惜福の工夫のある人だ」といって
いる。惜福とは与えられたものがたとえ小さな福であっても、そのことに感謝し、それを
大事に使うことである。また、福を取り尽くしてしまったり、独り占めにしてしまったり
しないことでもある。
人間は理想をもって生きていくものです。そして、国は、本来,国民の理想を実現するため
に存在するものであるはずです。(略)
今こそ、わが国政府は、確固たる理想を持って21世紀の地球社会への展望を切り開い
ていくべきです。
政府がこのような本来の役割を果したときに初めて、中高齢者が高齢社会の到来につい
て不安を抱いたり、また、若い世代が国の安全保障をはじめ、環境問題、エネルギー問題
などを危惧することもなくなるのではないでしょうか。そして青年はもちろん、高齢者も
大志を持っていきていくことの喜びを共に実感でき、人間として充実した日常生活を送る
ことが出来るのです。
蝙蝠から
[故 貝原俊民さんを偲んで]の冊子から、抜書きさせていただきました。
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公益財団法人「神戸文化支援基金」(こぶし基金)は兵庫・神戸の文化の土壌を
豊にする芸術活動に助成しています。
http://www.kobushi-kikin.com/
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発行責任者 島田誠
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